「パシフィック・サバイバル」白鯨との闘い bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
パシフィック・サバイバル
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ハーマン・メルヴィルの『白鯨』をモチーフにした海洋・アクション・サバイバル・ストーリー。公開当時、見逃したのHuluで改めて鑑賞。
ハーマン・メルヴィルが小説を書く為に、捕鯨船エセックス号の生き残りトーマスを訪ねるところから、スタート。『白鯨』では明かされなかったエセックス号の悲劇を、当時の様子の聴き取りをもとにしながら、物語は進行。
19世紀の捕鯨基地のナンタケット港の街並み、人々の衣装、捕鯨船の様子など、その当時の世界観を精巧に蘇らせています。
そして、なんと言っても、白鯨とのバトルや嵐の中を突き進むエセックス号の描写は、CGを駆使しながら、大迫力で迫ってきます。その中で、大自然の前では、人間の力などホントにちっぽけな存在であることも、併せて訴えかけています。今のコロナと一緒ですね。
ストーリーの後半は、アクション色より、サバイバルの残酷さと厳しさが描かれています。生きる為にした人として許されない判断と行為は、仕方のないことだったのかもしれない…。
経験が乏しい船長が、次第に心変わりをし、最後に聴問会でホントの事を告げた事、そして、トーマスが贖罪と感じてきた漂流中の出来事を語る事で、最後に、ヒューマンドラマとしての効果も高めていると思います。
クリス・ヘムズワースば、同じアクション作品ですが、アベンジャーズでは見せない、人としての強さと弱さの両面を見せてくれました。
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