「え?ワンダーウーマンどっから来た」バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
え?ワンダーウーマンどっから来た
結論から言うと、やはりひどい出来の映画だった。
脚本。ストーリーの練り込みが足りないのか、盛りすぎなのか、豪華幕の内弁当は哀れ、お互いの個性を殺し合う悲惨な結果に。
「スーパーマンの死」を隠れ原作に用意してあったのには驚きだったが、原題のBATMAN V SUPERMAN DAWN OF JUSTICE のVはVSという意味ではなく、visitorなのか。「止む無く二人は戦うが、死力を尽くしてどちらが勝つのか?」というような内容ではなかったので期待はずれもいいところ。
予期せぬドゥームズデイの出現に、ご都合主義を感じつつも、X-MENに於けるセンチネルやアベンジャーズでのウルトロンの存在に似通いすぎていて、悪役の描き込みが足りない残念なキャラクターでした。
特にひどいのが、ワンダーウーマンの登場の仕方。
それまでの重苦しい空気を悪い意味で吹き飛ばす登場で、失笑ものでした。
彼女になんの思い入れもなく、出自すら知らない身としては、せめて何故超人になったのかという出自と、なんのために戦うのかの動機づけを語って欲しかった。
これからジャスティス・リーグを立ち上げて、DCコミックの巻き返しと行きたいのでしょうが、所詮はマーベルの後追いで、しかも出来が悪いと来ているので前途多難と言わざるを得ないですね。
「ダークナイト」のクリストファー・ノーランがリブートした成果が、台無しにされてしまった気がします。
今更ながら、TVシリーズにまで整合性を保っているマーベル作品は見事と言うほかない。見習って欲しかった。
最後に一言、大好きだったスーパーマンを返せ!!