「バットマンvsスーパーマン<ワンダーウーマン。 世紀の対決になる!…筈だったのに。」バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
バットマンvsスーパーマン<ワンダーウーマン。 世紀の対決になる!…筈だったのに。
DCコミックスのスーパーヒーローたちが一堂に会するアメコミアクション映画「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」の第2作にして、最強のヒーロー“スーパーマン“の活躍を描く『マン・オブ・スティール』シリーズの第2作。
前回の戦いから18ヶ月。スーパーマンに対する人々の意見が分かれる中、“バットマン“としてヴィジランテ活動を続けていた大富豪ブルース・ウェイン、そして巨大企業「レックス・コープ」の社長レックス・ルーサーJr.は、それぞれの思惑を胸に行動を開始する…。
監督はザック・スナイダー。
○キャスト
クラーク・ケント/スーパーマン…ヘンリー・カヴィル。
ロイス・レイン…エイミー・アダムス。
ペリー・ホワイト…ローレンス・フィッシュバーン。
ジョナサン・ケント…ケビン・コスナー。
20年に渡りゴッサム・シティの悪と戦い続ける“闇の騎士“、ブルース・ウェイン/バットマンを演じるのは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(脚本/出演)や『ゴーン・ガール』の、名優ベン・アフレック。
謎の美女、ダイアナ・プリンスを演じるのは『ワイルド・スピード』シリーズや『ナイト&デイ』のガル・ガドット。
レックス・コープの社長、レックス・ルーサーJr.を演じるのは『ソーシャル・ネットワーク』『グランド・イリュージョン』のジェシー・アイゼンバーグ。
レックス・ルーサーが調査していた「メタヒューマン」の一人、海中に棲む男アクアマンを演じるのはテレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』や『バレット』のジェイソン・モモア。
メタヒューマンの一人、光速で移動する男フラッシュを演じるのは『少年は残酷な弓を射る』『ウォールフラワー』のエズラ・ミラー。
製作総指揮に名を連ねるのは、前作では製作/原案を務めていたクリストファー・ノーラン。
音楽はハンス・ジマー。
第37回 ゴールデンラズベリー賞において、最低脚本賞、最低前日譚・リメイク・盗作・続編賞、最低スクリーンコンボ賞(アフレック&カヴィル)を受賞👎🌀🌀
誰もが認めるアメコミ界の2大巨頭、バットマンとスーパーマンが火花を散らす超大作!
こんな奥の手みたいな題材、誰が監督しても絶対面白くなるに決まってるじゃーん!!…と思いきや…😅
ん。んー…。ん〜〜〜ん……?
冒頭から何が何やらさっぱり分からん。
ブルースと電話してる人誰?
砂漠のテロリストの件何?
ルーサーの目的は?
スーパーマンとバットマンが対立する理由は?
ガル姐さんは一体何者?
バットマンが観た夢(というか次回への布石)は何?
シナリオが全くと言っていいほど頭に入ってこない💦
なんじゃこれ?
バットマンとスーパーマンの対決といえば、ちょっとアメコミを齧っている人なら誰でも「バットマン:ダークナイト・リターンズ」(1986年)が頭に思い浮かぶと思う。
本作はほとんどこの映画の実写化。バットマンのアーマーとか、核で萎びたスーパーマンとかはこのコミックで描かれた内容そのまんまだったりする。
ん〜。
いやまぁ頑張って実写化したのはわかるよ。確かにルックはバキバキに決まっており再現度も高い。
しかし、「ダークナイト・リターンズ」でのバットマンvsスーパーマンには確固たる理由があった。この映画にはそれが欠けている。
アメリカという国家を背負って戦うスーパーマンと、ヴィジランテの集団を率いるバットマン。それぞれの正義がぶつかり合うからこそこのバトルは熱いのであって、ただ「隣町のアイツ、マジムカつくよなぁ〜〜ッッ!!」みたいなヤンキー根情丸出しでバトられても、「はぁそうですか。がんばってね」以上の感想は湧いてこない。
ちなみに、シワシワになるスーパーマンも「ダークナイト・リターンズ」ではソ連からの核ミサイル攻撃を防ぐという激アツ展開の結果そうなってしまったのであって、あんな無慈悲で無意味な核ミサイル攻撃のせいではない。
コミックファンが観たい絵面を映像化するも、中身が伴っていないためただただ滑っている。これは日本の漫画実写化作品でもよくある現象である。
漫画の感動的なシーンというのは、物語を積み重ねることによって到達したものであり、それだけをボンと出されても反応に困るのだということを、いい加減映画制作陣は気づいた方が良い。本作はその良い反面教師になるだろう。
メイン・ヴィランはレックス・ルーサー。
みんな大好き、地上最強に挑むハゲ。
今回はハゲてないやん!と思ったらクライマックスでちゃんとハゲた。あそこはわかる人にだけわかる爆笑ポイント🤣
このキャラももうちょいなんとかならんかったんかなぁ。行動原理が全くわからない。
多分アイゼンバーグが意識していたのは『ダークナイト』(2008)のヒース・レジャー版ジョーカー。後半のルーサーはほとんどジョーカーだったもん。
しかし、当然だがルーサーはジョーカーじゃない。色々と間違えている気がするぞアイゼンバーグ!
死ぬほどテンポが悪い上に、死ぬほどどうでも良いロイス・レインとのロマンス、死ぬほどどうでもいいロイス・レインの落下、死ぬほどどうでもいいロイス・レインの水難などが続く。
とにかくロイス・レインが邪魔くさくてしょうがない。
しかし、たるい内容を我慢して我慢して我慢して…、死ぬほどどうでもいいゴリラのお化けとのバトルも我慢して見続けていると、ついに登場!我等のガル姐さん!
ヴァララヴァララ(ドンドン)🎸🎼ヴァララヴァララララ(ドンドンドン)🥁🎼と、景気の良いテーマ曲と共に入場してくるワンダーウーマンのカッコ良さに、フゥゥー⤴︎とテンションもMEGA MAX🏎💨
このワンダーウーマンの活躍を見るだけで、この映画に付き合ってきた甲斐があった!…まぁもっと早く登場してくれよとは思ったけど。
結果、2時間かけて描き続けたバットマンvsスーパーマンよりも、ラスト30分でポンと出てきたワンダーウーマンの方が印象に残ってしまうという事態が発生した訳だが、まぁこの映画はそれで良いんじゃない?
『マン・オブ・スティール』シリーズで描いたのは、全知全能の神が本当にこの世界に降臨してしまったら世界はどうなってしまうのか、ということ。このテーマは面白いと思うけど、それをスーパーマンでやるなよ。そう言わざるを得ない出来なのでありました。
…スーパーマン死んじゃった。たった2作品で…。
いくら今回のスーパーマンはキリストがモチーフになっているからといって、まさかこの後生き返るなんてことは、ないよねぇ………😒
MAKOさん、コメントありがとうございます😊
7時間…💦
まさに、引き算を知らない男ザック・スナイダーの本領発揮ですね。
『ジャスティス・リーグ』のスナイダー・カットは興味あるんですけど、観る方法が限られていて、なかなか手が出せないんでよね〜…😢