劇場公開日 2016年3月25日

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「前作から引き継いだリアル路線に持ち込んだThat'sアメコミ感」バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0前作から引き継いだリアル路線に持ち込んだThat'sアメコミ感

2016年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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興奮

何でしょうね。いや何でしょう。ハッキリ言いますね。あのね、めちゃくちゃですよ。めちゃくちゃでした。もう本当、めちゃくちゃ。

めちゃくちゃ、面白かった。

です。はい。
アメコミヒーロー映画のあるべき姿とはこうである!こうであろう!と言わんばかりの、超規格外のバトルッ!超暴力の嵐ッ!容赦のない破壊行為ッ!アメコミは元来荒唐無稽なモノなのであるッ!と。アメコミかくあるべしッ!と、ザック・スナイダー監督が言っていたかどうかは分かりませんが、そういう気迫を感じました。圧というかね、その凄まじさがスクリーンから溢れんばかりで。で。

で、この映画。かなり賛否両論分かれているそうで。あちらさんとか酷評が凄いらしく、ファン大激怒!的なのもあったりするそうなのですが。
んー、あの、取り敢えずというかね、そういうのはまず脇に置いときませんか?と、いう感じなんですね、自分の場合。
まずは画の迫力に圧倒されませんか?という。スーパーマンだよ!バットマンだよ!ワンダーウーマンだよ!アルフレッドだよ!的な、贅を尽くした映像の洪水に浸りませんか?ほんの暫くだけ浸っていませんか?という。その後で矛盾点やら不自然な場面、納得いかない行動原理なんか議論しませんか?というか。自分はそう思ったんですね。あーなんかアホっぽいですね、スイマセン。
「いやそりゃ映画だもん、アトラクションでもインスタレーションでもないんだからさ、お前何をバカみたいなこと言ってるの?」て話ですよね。重ねてスイマセン。

ただですね、マン・オブ・スティールのリアル路線を引き継いでいながら、そのリアル路線のままで無理のある展開、あの特大てんこ盛りのクライマックスにコスチューム纏ったヒーロー3人の横並びを持ってくる、あの感じ!スーパーマンバットマンワンダーウーマン!をね、このリアル路線空間で恥ずかしげもなく乗っけてくる、あの感じ!これはアメコミだ!という意思表示というか。ああスゲエなと、純粋に感動しまして。アメコミに、ヒーローに、映画に作法なんかないんだなと。なんでもアリでいいんだなと。純粋に感動しまして。二回云いましたけど。

まあ、そんな感じなんです。はい。以上です。

ロロ・トマシ