「カッコいい男と小悪魔美女のおはなし」コードネーム U.N.C.L.E. にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
カッコいい男と小悪魔美女のおはなし
2人がバディを組むまでの冒頭の対決シーンは見事。
で、そのあとはスパイテクニックやスパイギアは付け足し程度。
アクションも必要最低限。特に敵のアジトに潜入する
最も派手な銃撃戦はカット割りのダイジェスト。
(この映画はアクションを見る映画ではないよ、
という監督からのメッセージ)
スパイにご法度(?)なロマンスもほんのちょっと。
ニヤリとはするが、コメディに振り切った話でもない。
スパイ映画でも、アクション映画でも、
ラブロマンス映画でも、コメディ映画でもない…。
では、この映画はいったい何なんだ?
そう、「カッコいい男二人と小悪魔美女」を
見るための映画。
そうとなれば、60’sファッションや小道具、
ミュージックなどもこだわりたいね。
飽きさせないように編集もスタイリッシュに
しなきゃね。
その辺の魅せ方はさすがガイリッチー。
お手の物。
日本人の私から見れば、英語も話せないし
欧米人ってのはそれだけでカッコいいので、
歯の浮くようなセリフや
ウィットに富んだシナリオも
違和感なく見られます。
米英の人はどう思ったのだろう?
昔、「あぶない刑事」というテレビドラマが
ありました。
サングラスをかけブランドスーツに身を包んだ刑事が
お互いを”タカ”と”ユージ”というニックネームで
呼び合い、若い女性を”子猫ちゃん”と呼ぶような
純日本人が見たらソワソワしちゃうようなドラマでした。
もしこの映画を日本でジャニーズあたりが主役で
リメイクしたら、気持ち悪くて見てられないでしょうね。
ソワソワ、ゾワゾワしっぱなしで。