「やや気どりすぎかな?」コードネーム U.N.C.L.E. kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
やや気どりすぎかな?
ナポレオン・ソロって、元泥棒だったっけ?
ロバート・ワグナーの『プロ・スパイ』と混同してしまう。
『プロ・スパイ』は泥棒が恩赦だか司法取引だかでスパイとして働く設定だったが、『0011ナポレオン・ソロ』の設定は覚えていない。
イリヤがKGBっていうのも、オリジナルがどうだったのか記憶にない。
国際スパイとくれば東西冷戦下が最もしっくりくると思ってはいたが、いざ新作スパイアクションをこの時代設定で見せられると、テクノロジーが中途半端で乗りきれない感はあった。
拷問椅子の精度が悪いのは面白いアイディアだった。
ガイ・リッチーのスタイリッシュな演出は、役者たちの美しいルックスも相まって、センス良くかっこいい。
が、アクションシーンを音楽で埋め尽くしたり、ちょっと奇をてらい過ぎかな?
ハラハラ感はやや弱い。
コミカルな味付けは、テリビシリーズのテイストに近い気がした。
過激さで競っているスパイアクションに、ライトでファッショナブルな新味を示した価値はある。
シリーズ化されてこなされて成長して欲しいと思わせる作品。
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