「脚本が良いと、見応えがある。」ラン・オールナイト mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
脚本が良いと、見応えがある。
久しぶりの映画観賞になったが、我ながら自分の選択眼には驚かされる。
リーアム・ニーソンといえば、「96時間」シリーズの無敵の親父のイメージが、最近はついている。
本作もその系譜ではあるのだが、「96時間」シリーズとは脚本の出来が違う。
仕事仲間であり旧友でもあるふたりが、息子の諍いをきっかけに、対立関係に陥る。
ショーン(エド・ハリス)の息子は、もう父親も手に負えない感じになっていて、自分の息子が撃たれそうになったのを助けるためにジミー(リーアム・ニーソン)はショーンの息子を射殺してしまう。
ここまでの丁寧な描写があとあとまでちゃんと効いてくる。
ジャウム・コレット=セラ監督はこんなにうまかったっけ、と思わせる見事な演出であった。
アクションとドラマ部分の乖離もなく、1本の映画として、見応えのあるものになっていた。
脚本のブラッド・インゲルスビーという人は、「ファーナス 訣別の朝」を書いている人で、そう言われたら同じ匂いがする気もする。
この脚本家、名前を覚えておいて損はないはずだ。
期待以上の作品であった。
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