「家族」ラン・オールナイト ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
家族
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リーアム・ニーソンのアクションと聞くと期待してしまいます。
期待通りのアクションで「一線を越えた」時の迫力、凄みがとても良かったです。
極め付けはジミーのラストショット。
あの体で息子の為に最後の力を振り絞った一撃はしびれましたね。
映像でもストップしたシーンから場面が移動し展開するという演出は面白かったです。
ジミーとマイクの親子の絆を取り戻す話でもあったと思いますが、私はジミーとショーンの関係に注目したい。
ジミーとショーンはボスと部下というよりは親友のような関係が近いと思うんだけど、お互い息子の為に譲れない想いがあって敵になって、、、
友としての想いとか同じ親としての想いとか、お互いわかってるけど、どちらかが死ぬまでやるしかないと複雑な思いで対峙してたんだと思います。
ジミーがショーンを抱き抱えてるシーンは言葉はなかったけど『わかってるから悲しむな』と、そうショーンが語りかけてるように私には見えました。
このシーンは少し目が潤んでしまいましたね。
逆だったとしてもショーンはジミーを抱き抱えたんじゃないかな。
しかし、この二人は友のように見えたり、息子を愛する優しいパパのように見えるけど、決して許されない事ばかりをやってきてる人達で、そういう複雑な人間関係や心理が物語に重みを加えていたと思います。
最終的に許されざる者は皆死んで、人を殺めなかった(ジミーが守ってくれた)マイクだけが生き残ったというのも印象的でした。
悪は裁かれ、「お前は撃つな」というジミーの言葉がより生きてくる結末だったと思います。
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