「理想的過ぎるけど、ハッピーなバツイチ同士の恋と家族の話」子連れじゃダメかしら? 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
理想的過ぎるけど、ハッピーなバツイチ同士の恋と家族の話
『ウェディング・シンガー』『50回目のファースト・キス』に続いて3回目の共演となるアダム・サンドラー&ドリュー・バリモアのラブ・コメディ。
この2人の共演ながらアメリカでは興行的に不発、日本でも未公開。
確かに前2作ほどではなかったが、それでもこの2人印で安心して楽しめる。
バツイチ同士のジムとローレンは友人の勧めでデートするも、大失敗。
相性抜群の2人が最初はソリが合わない設定で、前半はちと弾けず退屈だった。
おまけに、ジムは妻を亡くし3人の娘を男手一つで育て、ローレンはシングルマザーで2人の息子の子育てに大苦戦というそれぞれの家庭の事情も。
そんな毎日の中、子供たちの為にアフリカのリゾートへ旅行。
やっと開放的に!…と、思ったら、
何とそこで、ばったり再会!
最悪…。
しかも、一緒に過ごすハメに…。
それからの展開はお決まり。
最悪の出会いだったが、珍道中もあった異国の旅行で過ごす内に、惹かれ合うものが。
本作、2人のラブ・コメディだけだったら単純過ぎて終わっていたけど、お互いの子供たちの存在がミソ。
ジムは娘3人、ローレンは息子2人、親子とは言えちょっと越えられない異性の悩み。そこを、お互い交換して面倒見る。
子供たちを通じて、バツイチ同士、協力し合って共感し合って惹かれる様にほっこり。
ローレンのアドバイスでドレスアップした男の子に間違われるジムの長女、母親を忘れられない次女、子供たち個々の話も描かれているが、もうちょっと広げて欲しかったな。後印象残ったのは、ローレンの“変態”長男くらい。
最後は2人が結ばれる予定調和のハッピーエンドだが、子供たちもそれを祝福。
バツイチ同士の恋としては理想的。
出来すぎだけど、アダムとドリューの好演、ほっこり、見ていてイヤな気はしない。
2人の4回目の共演もまた見たくなる。