「笑顔がフルスロットル。」フルスロットル ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
笑顔がフルスロットル。
自動車事故で急逝したP・ウォーカー、最後の主演作品。
まぁこのあとワイスピの公開も控えているので、出演作と
しては最後じゃないんだけど、あちらは彼の弟くんが出演し
兄貴が抜けた穴をどれくらい埋めるかを期待したいところ。
先日「LUCY」でえぇ~?と思ったベッソン作品ということで
やや不安ながら、自作のセルフリメイクで、しかも監督は
別の人。自身は脚本に専念…ということだっので、ホッ^^;
原版にも出演した“パルクール”の創始者ダヴィッド・ベルが
本作でも同じ役で登場。ただ相棒のポールは残念ながら、
あんな風には飛べない(フツー無理よね)設定だから、
あっちこちにピョンピョン度ではオリジナルの方が数段上。
しかしポールファンには、彼の笑顔が何といっても嬉しい。
いや、笑顔でなくてもいい。もう観られるだけでいい。
まさかの事故で映画界を去ってしまって、あのワイスピで
もう観られないなんて…。今もって信じられない大ショック。
それがこんな風に他作公開されて、そりゃ嬉しいのなんの。
しかし何だい、この公開率は…。と思うほどにやってない^^;
もはやパルクールとて、昔の飛び技芸と化した今、
ヤマカシやアルティメット全盛時代の勢いはないのだろうが…
物語的にはまぁそうなるんだろうという読みはできるものの、
アクションと爆破危機を絡めた展開に最後までハラハラする。
ポールが車を運転するシーンが多く、観てるだけで惚れ惚れ♪
更に彼は一応潜入捜査官なんだけど、最後の選択は…という、
あらやだ、ワイスピかいな?と思わせるご都合展開にも感涙。
RZAも良かったし、何も考えないで楽しめるのがこういう作品。
脳ミソ10%の活性化でも、十分にフルスロットルできる。
(もうね、最後の笑顔が焼きついちゃって。涙もフルスロットル)