「世界の果ての夢未来。」世界の果ての通学路 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
世界の果ての夢未来。
いつから日本の子供は学校へ行かなくなったんだろう。
少なくとも私の時代にはまだ学校が全てという意識があった。
勉学だけでなくのちの主従関係や人間関係を学ぶ場でもあった。
学校で学びを享受するのを最大の喜びや誇りとしていた時代は、
確かにどの世界のどの地域にもあったはずだと思う(もちろん今も)
その稀な代表である通学困難な地域在住の子供達の日常を追う
ドキュメンタリー。ただ歩く…というだけでなく、かなり過酷な
地形の道のりを、彼らは自分の足を使って学校までたどり着く。
4カ国の風習や通学手段の多様さを学び、その家族が理想とする
学業や将来への夢が語られるが、その多くは医者やパイロットと
いった高学歴高収入の仕事に就くことが幸せな未来と説いている。
子供達がどんな未来を描くにしてもそこに夢があることは救いだ。
親の思惑にしろ自身の名誉にしろ何事に興味を抱き必死に勉強する
ことの意義を、身近な困難にめげない強い意志へと強化させている。
素晴らしい絶景が過酷な通学路でもある事実にただ驚く。
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