「おぞましいが楽しい世界(見ている分には)」グリーン・インフェルノ grantorinoさんの映画レビュー(感想・評価)
おぞましいが楽しい世界(見ている分には)
食人族が人を食べるのは、無知で野蛮だからである。そんな上から目線の回答に対して、後ろから頭をぶん殴られる。ならば、ハイテクノロジーを駆使する我々はどうなのかと。
確かに、食人はおぞましい。しかし、途中から我々側の非人間的な振る舞いに対して、食人族の飾り気のない生活が際立ってくる。それは、野蛮だから教育するとか、文化を守るべきとか、そんな議論は的外れで、ただただそこに存在するだけなのだと主張してくる。
もしかしたら、これが昨今叫ばれる多様性なのかもしれない。だったら、食人族に食べられるのも仕方ない、、そんなことはない。絶対に嫌だ。ハラハラ、ドキドキ、とても楽しい映画だ。
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