「不謹慎狩り連中は食人族に喰われてしまえ!」グリーン・インフェルノ みじんコさんの映画レビュー(感想・評価)
不謹慎狩り連中は食人族に喰われてしまえ!
好きだよ、好きなんだ、好きって言える自分が好き!
イーライ・ロスの「食人族映画愛」に溢れた「王道食人族映画」。
この作品、表立って人に「好きだ!」とは言い難い、ヘタをするとネットで「人種差別だ!」と袋叩きにされて作り手の作家生命絶たれかねないリスクのあるテーマだと思う。
そんなテーマにリスクを背負って作り上げたイーライ・ロスの「食人映画愛」にまず敬意を捧げずにいられない!
そんなイーライの映画制作に対する姿勢を表すエピソードとして、撮影前、実際にロケ地に居住する先住民族を訪れて、発電機とDVDプレーヤーを持ち込みルッジェーロ・デオダートの『食人族』(1980)を観せ「これを撮りたいんだ、協力してくれ!」と頼み込んだらしい。
初めて映画を観たアマゾン先住民族は『食人族』の描写に大いに爆笑し、出演を快諾したといいます。
ゲテモノ映画に真摯な制作姿勢で挑むイーライの映画愛を表す良い話ですね^^
そんな『グリーン・インフェルノ』の作品中で食人族に酷い目に遭わされるのは、この映画を観てもいないのに「差別的だ!」と決めつけ、自分のお手軽な正義感に基づいて他人を弾劾したり糾弾したりする事に血道をあげている連中達です。
昨今の日本で言う所の『不謹慎狩り』をしているオナニー連中は(作品中でそれらしい描写があったのに爆笑!)『食人族に喰われて死んじまえ!』という痛快作なのでした。
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