「ついつい体がノってしまう屋外レコーディングシーンが秀逸♪」はじまりのうた ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ついつい体がノってしまう屋外レコーディングシーンが秀逸♪
グレタ(キーラ・ナイトレイ)の視点、
ダン(マーク・ラファロ)の視点、
スティーヴ(ジェームズ・コーデン)、
それぞれから描かれる冒頭がニクい演出だ。
これでそれぞれの人物像含め、解像度が立体的に上がっていくのが
謎が解かれていく感覚にも似て面白い。
やはり見どころは、
屋外のさまざまなロケーションにおけるレコーディングシーンだろう。
ダンがマイクを持ちながらノリノリなのが、実に良い味を出しているのだ。
もう楽しいに違いないことが画面と音楽から伝わるのだ。
観ているこちらも体がノってしまうほどに楽しい。
グレタとダンの関係性が徐々に深まる紡ぎあげ方も秀逸で、
もっとも良い肩透かしだったのが、
グレタとダンがいい雰囲気になって、グレタの家(と言ってもスティーヴ宅に居候)で
体の関係を持つ流れだったところに、スティーヴが登場して一気にトーンダウンするところだ。
ここは実に笑えた。
本作、ダンとグレタの目指すところが違っていて、
特にグレタは一貫してブレていない。
彼女はきっと売れることが音楽をやっている目的ではない。
多くの人に聴いて欲しいのだ。それがラストでわかる。ここにはグッとくる。
グレタの美学、これは刺さった。
音楽を通して人間関係が良好になっていく、(回復しないグレタとデイブもいるが)
家族が回復していくところも見どころだ。
こちらまで癒される気持ちになる。
なんと言っても本作におけるMVPは、スティーヴだろう。
彼がグレタを救ったり、レコーディングに力を貸していなければ、グレタは何もできていないと
思うからだ。
彼のような存在が現実世界でも大事だと思う。そういう人にスポットがあたる世の中であってほしい。
共感ありがとうございました。
マルーン5ファンとしては、アダムの役は残念でしたがw、あの作品でマークファンになりました。正直ハルクより、こういう作品にいっぱい出てほしいですwww