劇場公開日 2015年3月20日

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「シリーズ最終章のマジック・ナイト」ナイト ミュージアム エジプト王の秘密 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5シリーズ最終章のマジック・ナイト

2015年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

アメリカ自然史博物館の展示物が、エジプト王の石版によって、夜な夜な動き出し、大騒動を巻き起こす『ナイト・ミュージアム』シリーズの第3弾であり、そして最終章。これまでのお馴染みのキャラクターに加えて、ファラオやアーサー王伝説等も絡めた、コメディー・ファンタジーとなっている。

その大騒動の中心にいるのが、ベン・スティラー演じる自然史博物館の警備員・ラリー。本作では、その舞台をアメリカ自然史博物館からイギリスの大英博物館へと移す中で、ロンドン街にも繰り出して、展示物達とまた一段とお騒がせなアドベンチャーを繰り広げる。

物語は、展示物を蘇らせる石版の魔力が弱まって、展示物の動きにも異変がみられるようになった。その要因を明らかにするためには、大英博物館にあることを知ったラリーは、ルーズベルト、インディアンの娘、ネアンデルタール人、猿、そして息子のニッキー等と共に大英博物館に乗り込んでいく。そして、そこでも弱まった石版の魔力によって、展示物が甦り、一悶着二悶着を巻き起こしていく。

本シリーズの面白さは、展示物が実物の様にリアルにな動きを見せるだけでなく、展示物のコメディー・タッチな笑いにある。本作でも、猫のように振舞うライオンの銅像、女性警備員とネアンデルタール人の恋、猿とラリーの掛け合い、ラリーの2役、そして骨のTレックスの標本がトリケラトップスに替わり、相変わらず、クスッと笑いを誘うシーンがたくさん盛り込まれていた。これらは、本シリーズ知り尽くしたショーン・レビ監督が、3度メガホンを撮ったことに因る所も大きいと言える。

出演者も、主演のベン・スティラーを中心に、本作が遺作となったロビン・ウイリアムスをはじめとして、『ガンジー』でアカデミー賞受賞したベン・キングズレー、『ボヘミアン・ラプソディー』のラミ・マレック等が主要な役を演じている。そして意外だったのが、『Xメン』のヒュー・ジャックマンが、コメディータッチの演技を見せており、最終章に相応しい豪華なメンバーとなってた。

bunmei21