「さすがだね。」ゴーン・ガール にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがだね。
女ってこわいなぁ。というだけの映画だと思って見たら、それどころの話じゃなかった。
結婚してる人はもちろん、付き合ったことのある人ならほとんどが、多少のいざこざは経験したことがあるだろう。この映画の肝は、まさにそこにある。
いざこざが一線越えてしまうような人。それは、映画とか小説の中ではよく見るが、自分はそっちではない。というのか、ほとんどの人が思ってるだろう。
途中までは、一線越えてしまった人の物語として見てるのだが、いつの間にか一線越えてないはずの、こっち側にまで降りてきて自分もそう変わらないのではと思わせるストーリーテリングが素晴らしい。
果たして自分の身には絶対起こらないと確信出来るのか。隣にいるパートナーは、そっち側に行くことは絶対にないと言い切れるのか。
果たして、映画鑑賞後に、鑑賞前と全く同じ気持ちでパートナーの目を真正面から見られるだろうか。
似たような題材の映画は数あれど、ここまでの感情を持ったことは一度もないかもしれない。
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