「3回楽しめる映画」ゴーン・ガール chapan49さんの映画レビュー(感想・評価)
3回楽しめる映画
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3回観れるというわけではない。
強いていえば楽しんで観れるのは、1回、多くて2回だと思う。けど、その1回目となった今回、それはもう楽しませてもらった。
トレーラーは観ずに行った。
予備知識はほぼなく、友人からは「奥さんが殺されて主人公が犯人に仕立て上げられそうになる映画」とだけ聞いていた。
映画を観終えてから改めてトレーラーを観ると、確かにその通りだった。
一方で、観終えた後だからこそわかる「なるほどな」と思えた点が2点。一つは、トレーラー最後の方に出てくる「あなたは愛する人のことをどれだけ知っていますか?」の文字、そしてもう一つ、最後に出てくる奥さんの何か含みのある表情。
最初に書いた「3回楽しめる」は、2時間の枠の中で3種類の映画を楽しめるという意味で書いた。
1回目は、主人公が犯人だと疑われ続け、観ている側としても主人公が犯人なのか、いややはり別に犯人がいるのかといったよくあるミステリー映画の展開。
2回目は、犯人が誰かわかってから、その犯人が主人公と顔を合わせるまで。
そして3回目は、残りのシーン。
それから、映画の魅力としては、もう一つある。
それは「メディアに簡単に左右されてしまう人々の姿」
会社でも学校でも、友人にしろ芸能人にしろ、
周りの力で自分の存在がいつの間にか勝手なイメージに書き換えられることはごくありふれたことなのではないかと思う。
この映画ではそれを極端に描いただけに過ぎないのではないか。
そう思うと、ちょっと笑えた。同時に怖くなった。
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