「策略的な応酬の向こう」ゴーン・ガール sundinistaさんの映画レビュー(感想・評価)
策略的な応酬の向こう
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マシンガンの様に降り注ぐエイミーの策略に、迷い、さ迷い、絶望や、怒りを体感するベンアフレックと、オーディエンス。
我々は恐怖に怯えながら、虚構にも似た、知りたくないエイミーを目撃しなければならない。
嫉妬してしまうくらい美しく、性的な彼女に惚れてしまうくらい虜になってしまい、自分が裏切られたかのよう。
人と人が解り合う尊さ、情報社会の渦に飲まれコミュニケーションが不足する現代を痛烈に批判し、今にも起こりうる感覚すら感じさせる、フィンチャーの恐るべき問題作。
これを映画作品として捉えるか、時代作品と捉えるかは自分次第であり、帰り道少し背筋を正したのはいうまでもない。
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