「そんなに熱狂するほど?」ゴーン・ガール ピンクマティーニさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなに熱狂するほど?
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エンターテイメント作品としては楽しめるし、最後まで飽きさせず鑑賞できる。
しかしとくべつ目新しい要素もない、既視感のあるストーリーだ。
妻が失踪し、夫に疑いの目がかけられる。私も前半はずっと夫をあやしいと思って鑑賞していた。
しかし結局は、妻の自作自演だった。それだけ。
妻は美しくて、善良そうで、その実、悪い女だった。
美しい金髪女性が実は冷酷な女だったというのもステレオタイプすぎないか。
しかもこの映画では、中盤ですべてが種明かしされてしまうので、そこで鑑賞者の犯人捜しへの興味はなくなる。後半は何が起きていたかなぞっていくだけだ。
確かに、尺の長さを感じさせない展開で映画もよくできているが、見終わって作品としての余韻とか衝撃とかメッセージのようなものが何も残らなかった。
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