「さすがフィンチャー」ゴーン・ガール ジミーさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがフィンチャー
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愛した男に裏切られた女の復讐劇。たまたまその女が異常だった。
主役2人の配役がカギだな。確かに、ベン・アフレックは知る限り一番いい男だし、ロザムンド・パイクも大人の女と少女と魂の抜けたぬいぐるみのようなエイミーをちゃんと演じ分けている。原作者が脚本を担当したことも大きい。
ニックがTVで語りかけた時のエイミーの少女のような嬉しそうな顔は印象的。ニックもそうなることを予期しているセリフもちゃんとある。不倫相手とも終わったし、ここで彼女はニックを許したんだなと解る。結局、エイミーはニックを愛してるんだな。人殺しも辞さず、途中で作戦変更してもちゃんと辻褄も合わせちゃう怖い女、エイミー。そんな女に愛されたニックは災難としか言いようがないが、モテる男(遊び人という意味ではない)の宿命かも。エイミーがこんな人間になった理由(「Amasing Amy」)もちゃんと描かれていて、ただのサイコ映画とも一線を画している。
とんでもない内容ながら脇の人間(ニックの双子の妹、刑事、弁護士)がまともな人なのがこの映画にのめり込める要素になっている。
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