「思っていたより見られたが、所詮そこまで。 可もなく、不可もなく。」ジョーカー・ゲーム たくっちさんの映画レビュー(感想・評価)
思っていたより見られたが、所詮そこまで。 可もなく、不可もなく。
原作は未読です。
観賞前に脚本家の存在を知っていたからか…
(前売り購入段階では知らず)
ある程度は覚悟していきましたが
思っていた程の酷い出来ではなく…安心して観られるレベルでした。
ただし、それは観られるレベルであって
そこからのおぉっと思わせるような上積みは
まったくなし。
良くいえばこじんまり、悪くいえばあまりに平坦で
サプライズが何もありません。予算の関係でしょうか…。
スウィーパーが多少良かったぐらいかな…。
あぁそれなりには面白かったね、
二時間のエンターテイメント作品としては良かったね、というレベル。
キャストは悪くなかったです。
亀梨、深キョン、伊勢谷さん。
それぞれ馴染んでいましたね。
個人的に良かったのは深キョン。
猫被りがバレた後の、性悪な本性を晒け出すところ。
こういう性悪な女性の演技は
深キョンにハマリ役だと思っています。
話が逸れましたが亀梨君も棒読みという所はなく。
途中英語で話す場面があるのですが違和感はありませんでした。いけるやん!という感じ。
伊勢谷さんはチョイ役でしたが存在感バッチリ。いいなぁ。
そう考えるとやっぱり惜しむらくは演出という感じでしょうか。
ライターがカン!カン!と落ちていって、擦れて火花散って引火は
観客が総出でツッコミ入れているはず。
っと思ったらそこに留まらず…
火薬の道が途中で途切れて
『そう現実は甘くねーよなー』と思っていたら
(以下略)
お前らスパイだろ、そんなにドンチャンやるのが仕事か?というのであったり
死ぬな殺すな、えっいやいやもうそれ以上やったら死ぬ死ぬ!というのであったり
スパイってそんな都合良く助けに来るものなの?というのであったり
そうか、これは新しい時代のスパイ像を描いた意欲作なんだ(確信)
というわけで色々書きましたが
ごく普通に観られる作品で当たり障りはありません。
しかし何か期待とかそういう雑念を持ってみると
凄い肩透かしを喰らうかもしれません。