劇場公開日 2015年1月31日

「堂々たる国産エンターテイメント」ジョーカー・ゲーム えらさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0堂々たる国産エンターテイメント

2015年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

これまでの主なフィルモグラフィーには青春音楽映画が並んでいる入江悠監督。大ファンだけど、いきなりの大規模作品がスパイもの。不安はあった。

結果的に全くの杞憂だった。彼が幼少期夢中になっていた、ハリウッドのエンターテイメント大作や、ジャッキー・チェンなどのアジアのアクション映画に多大なリスペクトを捧げ、尚且つ監督十八番の長回しを取り入れ、また初めての試みであろう演出も随所に散りばめられた、堂々たる国産エンターテイメント作品が劇場スクリーンに大写しになっていた。

僕が意外だったのは、主演の亀梨和也君が所属するKAT-TUNが歌う主題歌が話の雰囲気を全く損ねていないこと。よくこの手のメジャー映画にある、映画と関係ない主題歌でシラけるということは全くない。それどころかかなりかっこいいので、CDを買ってしまったほど笑

エンドロールの最後、「監督 入江悠」の名前を人生最大級のニヤけ面で眺めていた僕は、その後友達や彼女とこの作品のことを楽しく語り合った。商業的な要請をクリアし、尚且つ映画の楽しみが詰まっている。素晴らしい。

この作品を契機に、入江監督のような映画の担い手が続出することを願ってやまない。こういう作品がバンバン出てバンバン当たれば邦画の未来は明るいと思う。是非劇場で楽しんじゃってください。

えら