グランド・ブダペスト・ホテルのレビュー・感想・評価
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前進するウェスアンダーソン
いつも、恵まれてなさそうな子供や、ウイットな独得のセリフ、定位置のカメラワーク、舞台を彩る小物達…等一貫性を持っているウェスさんの作品が大好きです。そして今回も、何をするのかワクワクして観ました。
今回は殺人が多く、ウェスさんの意欲作だと思いました。いつも、しみじみさせてくれるウェスさんですが、結構笑どころ満載で、やはりスキーでの追っかけシーンが、1番度肝を抜かれました笑
ミニチュア撮影の映画の中で、こんなにあからさまで笑える作品がかつてあっただろうか。一瞬の驚き、笑い、スリリングが一気に襲い、興奮覚めやらぬ状態でした。
友情や師弟の愛がきちんと図られた世界の中で展開していて、今回も背筋が伸びる思いです。ウェスさんのメッセージを受け取りにもう一度映画館に足びたくなりました。
映像美は満点
ブラックユーモアが不得意
何人かの友人がかなり期待をしていた作品。うち一人は帰国子女で、こういうブラックユーモアで生きてるような人。
私はこういうのがあまりよくわからない。
確かに映像、色彩、セットのディテールのこだわりはわかる。
だけど、全くもってわからなかった。
見た目に負けない内容
見た目が可愛らしいため劇場に足を運びました。可愛らしい映画は多くありますが、それと同時に中身が今ひとつといった映画が多い中、グランドブダペストホテルは楽しめました。
現代、60年代、30年代、と三つの時代を描いており、各時代を描く際スクリーンサイズを変えているそうで。細かい所にも工夫されており驚きました。
序盤の少しの時間はまったりしており、少し眠くなりましたが、事件が起こってからは少しハラハラしながら観ていました。少々血なまぐさい場面もありましたが、どこかコミカルに描かれていて楽しく観ることができました。
描かれている時代が時代ですので、暗い部分もありました。序盤の最後の人種差別を意識させる場面は少し悲しく思いました。
最後までしっかり楽しめる映画だと思います。
それにしてもメンドルのお菓子は可愛らしいですね。
プラダが認めた男!
公開前から楽しみにしていた映画です(その割には観るのが遅いf(^_^;)
この監督さんについては何の予備知識もなかったのですが、
偶然『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2014』で『カステッロ・カヴァルカンティ』という短編を観て「これは期待できるぞ!」と更に確信を深めました。
(因みにプラダとのコラボ作品だそうで、主人公のレーサーの背中にはプラダのロゴが入っております。)
本作は、とにかく全編通して映像が綺麗で……
まずホテルの外観からして『淡いピンク色と白とブルー』の外国のケーキの様な配色で
中に入れば赤を基調とした内装に
紫の制服で働くホテルマン。
文章にすると毒々しく感じるかもしれませんが(宣材写真も目がチカチカする~よォ(*_*;と感じるかもしれませんが)これが動画で観るとスッゴクいいんです。
まあ、『グラブタH』シリーズでジグソーパズルが出たら、買いますね私は!!( ̄▽ ̄)=3
あとホテルを模した様な『ウェルカム・スイーツ?』これも、「どっかでコラボで食べられへんの?!」って感じです。
主役のグスタヴ氏は
タラシといえばタラシなのですが、割りと憎めない人。
多分「女に恥をかかさないタイプ」だからでしょう。
外国の一流ホテルのホテルマンはお客様の荷造りのお手伝いまでするとか(衣類を旅行鞄にコンパクトに詰め込んだり)
そこまでお客様の生活に踏み込むホテルマン、「恋も生まれ易いでしょう?」と思いきや、
相手は「使用人には下着はおろか裸を見られても平気!」な特権階級のご婦人方なのですから、やっぱしグスタヴ氏は凄腕だじぇ!です。
私も死ぬ間際はグスタヴ氏の様な殿方にゆる~く騙されつつ息を引き取りたいものです。
どこかで・・・
ロビーボーイ・ゼロとの絆に感動
世界観がいい!
ホテルの内装や、ホテルまでのケーブルカーなどがとても可愛くて美しかった!そのギャップで、殺人事件がすごく残酷に思えました。一回目は映画の世界観などに目が奪われて、二回目でようやく話の全体像がみえそう!
マトリューシカ!
印象は「贅を尽くした小粋な作品」
冒頭、少女が本を読み、著者の老人の語りから若き頃の著者が泊まったホテルのオーナーから回想を聞く段取りで、ドラマの構造がマトリューシカ(入れ子人形)になっている。しかも全編のカット枠とカット長のほとんどが同じ比で撮られている。この徹底さが最後に重要なものとしてわかる。
回想はスタンダードサイズになっておりサイレントの想わせる様な見せ方になっている。
グスタフが前半でラジオを聞きながら食事をする場面、ゼロの通行を阻む軍人に怒る列車の場面、そして後半のゼロが難民である事を知り謝罪する場面からグスタフがゼロと同じ境遇であるのが察せられる。
それを踏まえるとグスタフにとってホテルはひとつの“世界”だったのがじんわりとわかる。そしてそれはもう存在しない“過ぎさった世界”である事も。
作り手が映画をマトリューシカにしたのはこの寓話を普遍性のあるものとして語りたかったからだろう。
是非映画館で
「現在」は必要だったのか
シアターのランキングで人気が上がってたので、出演者・内容などの前情報を仕入れないまま見に行ってきました。
部分部分を掻い摘めば、楽しめたところはそれなりにあったわけですが、全体の構成が中途半端と言わざるを得ないです。
昔話の内容が主軸だったわけですが、「現在」と過去の切り替えタイミングが吟味しきれていない、そんな印象を抱きました。
聞いてる側の人の反応を挟み込んだり、捕捉の必要があるだとか言及したりといった些細なところで「現在」に戻ってくる一方で、語り手の心の動きがありそうな場面で戻ってくることがない。語り手・聞き手がそれぞれ、その時々に何を思っているかの描写がほとんど無く、「現在」がただの添え物に過ぎなくなっている。
導入部をこのように構成する必要性があったのか、これなら単純に過去から時系列で進める方が、映画を見ている側も現在進行形で主人公と一緒に物語を突き進んでいく形になって、より良かったのではないか(昔話、すなわち既に終わっている出来事なので、未知への突進という見方をし難い)。そうしたところで作品全体としてはもっと洗練させる余地があったのではないかと、個人的に思います。
ムダを省き遊びを楽しむ
ミステリー作品になるための説明を大胆に省略し、できたスペースには、沢山の遊び心が詰め込まれています。
かっちりして有能な上司よりも、くたっとしてダメなオジサンのほうに親近感がわく方に向いている映画だと思います。
とても楽しい!
とてもキュート
雑
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