グランド・ブダペスト・ホテルのレビュー・感想・評価
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2時間、眼が喜びっ放し。
けむにまかれた。
ミッチミチに詰め込まれたウェス・アンダーソン監督の世界をテンポ良く堪能できる作品。
非常に良かった。
ウェス・アンダーソン監督、最新作。
流れるような室内の映像や目が覚めるような色彩。
玩具箱を引っ繰り返したような楽しさ。
これまでの作品同様、その独特の感覚を堪能出来ます。
登場人物が魅力的。
特に主人公のムッシュ・グスタフ・H。
彼の礼儀作法や身嗜み、自身の在り方に対する拘り。
一方で女好きで、夜の“おもてなし”についての軽薄な語り口。
そして魅せるべき所で魅せる正義感。
彼の可笑しな魅力により作品に惹き込まれました。
また随所に差し込まれる人形劇も良かった。
アクションや移動の場面で出てくる人形劇。
ジオラマの中で動くグスタフとゼロの人形。
チョコマカと動く人形。
その動きの可愛さ、そしてテンポの良さにグッときました。
そして音楽。
思わずサントラCDに手が伸びる素晴らしさ。
サントラを聞くことで作中の場面が思い浮かぶ程に印象的。
予告編でも流れる『リュート撥弦楽器のための協奏曲 第一楽章:モデラート』。
『トラディショナル・アレンジメント「月光」』が特に良かったです。
ミッチミチに詰め込まれたウェス・アンダーソン監督の世界をテンポ良く堪能できる本作。
最後に流れる字幕「シュテファン・ツヴァイク」の生涯については前知識と持っておくと、本作をより楽しめると思います。
オススメです。
DVD出たら、もう一度観たい!
ティルダ・スウィントンが出てるので、観に行った。しかしすぐに亡くなる役だったので、残念!
ただ映画は、ひと昔前のヨーロッパの雰囲気を醸し出し、粋でおしゃれな作品
ホテルのコンシェルジュが、マダムの遺言で貰った絵画を持ち帰る為ベルボーイと供にヨーロッパ大陸を移動する
ビジュアルセンスが素晴らしい
とにかくホテル内のインテリアから従業員、お客様の持ち物に至まで全てにセンスを感じます。
マダムDの持つPRADAのスーツケースだったり、メンデルケーキのパッケージ箱、配達車、さらに主人公ベルボーイの帽子の刺繍etc...よくぞここまで、、、とぐらい、細かいところまでもこだわったかわいさ。どこを切り取ってもお人形遊びのような絵になる視覚が、とてもセンスを感じました。
ウェスアンダーソンワールドの、クスッと笑えるコメディータッチと、サクサクと早く過ぎていく展開で、さらっと見れる。
けれど、細かいところに目が行き過ぎて、物語の内容は思い出せないってのもあるけれど...笑 それもウェスアンダーソンワールドって事で、ビジュアル的にとても刺激を受けれるいい映画でした。
お祭りのようではあるが。。。
鬼才といってもいいウェス・アンダーソン監督の新作である。
グランド・ブダペスト・ホテルのコンシェルジェと新米のベルボーイが、殺人の嫌疑を晴らすため、あちこちに飛び回る。
映像的には観るべきものがたくさんあって、目を楽しませてくれるが、伝わるものがなかなかない。
レイフ・ファインズやエドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディなど多彩な役者たちがふんだんに出てくるのは楽しいが、やっぱり訴求力に乏しい。
見た目だけではなく、あるテーマをかっちり描くこともしてみてほしい。
予備知識なく見たら
前進するウェスアンダーソン
いつも、恵まれてなさそうな子供や、ウイットな独得のセリフ、定位置のカメラワーク、舞台を彩る小物達…等一貫性を持っているウェスさんの作品が大好きです。そして今回も、何をするのかワクワクして観ました。
今回は殺人が多く、ウェスさんの意欲作だと思いました。いつも、しみじみさせてくれるウェスさんですが、結構笑どころ満載で、やはりスキーでの追っかけシーンが、1番度肝を抜かれました笑
ミニチュア撮影の映画の中で、こんなにあからさまで笑える作品がかつてあっただろうか。一瞬の驚き、笑い、スリリングが一気に襲い、興奮覚めやらぬ状態でした。
友情や師弟の愛がきちんと図られた世界の中で展開していて、今回も背筋が伸びる思いです。ウェスさんのメッセージを受け取りにもう一度映画館に足びたくなりました。
映像美は満点
ブラックユーモアが不得意
何人かの友人がかなり期待をしていた作品。うち一人は帰国子女で、こういうブラックユーモアで生きてるような人。
私はこういうのがあまりよくわからない。
確かに映像、色彩、セットのディテールのこだわりはわかる。
だけど、全くもってわからなかった。
見た目に負けない内容
見た目が可愛らしいため劇場に足を運びました。可愛らしい映画は多くありますが、それと同時に中身が今ひとつといった映画が多い中、グランドブダペストホテルは楽しめました。
現代、60年代、30年代、と三つの時代を描いており、各時代を描く際スクリーンサイズを変えているそうで。細かい所にも工夫されており驚きました。
序盤の少しの時間はまったりしており、少し眠くなりましたが、事件が起こってからは少しハラハラしながら観ていました。少々血なまぐさい場面もありましたが、どこかコミカルに描かれていて楽しく観ることができました。
描かれている時代が時代ですので、暗い部分もありました。序盤の最後の人種差別を意識させる場面は少し悲しく思いました。
最後までしっかり楽しめる映画だと思います。
それにしてもメンドルのお菓子は可愛らしいですね。
プラダが認めた男!
公開前から楽しみにしていた映画です(その割には観るのが遅いf(^_^;)
この監督さんについては何の予備知識もなかったのですが、
偶然『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2014』で『カステッロ・カヴァルカンティ』という短編を観て「これは期待できるぞ!」と更に確信を深めました。
(因みにプラダとのコラボ作品だそうで、主人公のレーサーの背中にはプラダのロゴが入っております。)
本作は、とにかく全編通して映像が綺麗で……
まずホテルの外観からして『淡いピンク色と白とブルー』の外国のケーキの様な配色で
中に入れば赤を基調とした内装に
紫の制服で働くホテルマン。
文章にすると毒々しく感じるかもしれませんが(宣材写真も目がチカチカする~よォ(*_*;と感じるかもしれませんが)これが動画で観るとスッゴクいいんです。
まあ、『グラブタH』シリーズでジグソーパズルが出たら、買いますね私は!!( ̄▽ ̄)=3
あとホテルを模した様な『ウェルカム・スイーツ?』これも、「どっかでコラボで食べられへんの?!」って感じです。
主役のグスタヴ氏は
タラシといえばタラシなのですが、割りと憎めない人。
多分「女に恥をかかさないタイプ」だからでしょう。
外国の一流ホテルのホテルマンはお客様の荷造りのお手伝いまでするとか(衣類を旅行鞄にコンパクトに詰め込んだり)
そこまでお客様の生活に踏み込むホテルマン、「恋も生まれ易いでしょう?」と思いきや、
相手は「使用人には下着はおろか裸を見られても平気!」な特権階級のご婦人方なのですから、やっぱしグスタヴ氏は凄腕だじぇ!です。
私も死ぬ間際はグスタヴ氏の様な殿方にゆる~く騙されつつ息を引き取りたいものです。
どこかで・・・
ロビーボーイ・ゼロとの絆に感動
世界観がいい!
ホテルの内装や、ホテルまでのケーブルカーなどがとても可愛くて美しかった!そのギャップで、殺人事件がすごく残酷に思えました。一回目は映画の世界観などに目が奪われて、二回目でようやく話の全体像がみえそう!
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