グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子のレビュー・感想・評価
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息子と向き合うことって、そういうことなの?
「体が動かせない」ということの苦難の多くは私には想像しかできません。
きっとその想像は沢山のリアリティを欠いたものなはずです。
それ故に、私にとって本作の息子ジュリアンの言動は全くもって不可解なものとして映りました。
彼がアイアンマンレースに参加したいという意欲は理解できます。
困難に挑みたくなる時分が私にもありました。
しかし、彼にはそれに挑むだけの資質が足りません。
スイムは出来ず、ランは出来ず、バイクも出来ません。
彼にとっての精一杯は車椅子を漕ぐことです。
その解決策として彼は父親ポールに白羽の矢を立てました。
>>彼に出来ないことはポール(父親)にやらせればいい。<<
身の丈に合わない意欲と行動力(アイアンマンレースへの主体的な参加を除く)だけはジュリアンに適う者はいない。
実際問題、運営側も彼らの安全を保障できないだろうし、その保障のために保険にも入ってるだろうけど、リスクが上がった分保険費は上乗せされることになるし…
という現実的な問題を誰が支払わされたのか、という部分が気になった。
全体的にジュリアンのわがままに全員が従わ”された”という構造も心象が良くない。
実在する父子がアイアンマンレースを何度も完走しているようで、本当に素晴らしいことです。
きっと父子がお互いに支え合い、思いを1つに乗り切ってるのでしょう。
ファビアン君がキラキラしている☆☆☆☆☆
冒頭の山並み、トライアスロンのスタート場面、スイミングの場面…。映像が綺麗です。
そしてジュリアンが自転車に乗って喜ぶ場面。木々と光・風が歌っているという情景はああいうのを言うのでしょうね。観ているだけで、ワクワクしてくる。世界ってこんなに美しく、楽しみに満ち溢れたものだったっけ。自転車に乗りたくなります。
でも、それより何より輝いていたのはジュリアン(ファビアン君)。決して負けない。
息子に向き合えない父。それにいら立つ母。理解のない大会事務局。あんな仕打ちをされたら私はどうするのだろう。…
息子の真剣な願いだけど、無謀な頼み。私だったらどうするのだろう。…
両親に守られて、背中を押してもらっていた息子が、自分の力で踏み出す。親を置きざりにしたって進む。それが自分(とパパ)の決めた道だから。
(フランスだなあ)
え、置いていくんかい?と日本人の親の立場からすると突っ込み入れたくなりますが、その時のジュリアンの顔の雄々しいこと。
子どもの巣立ちです。
そして親は、そんな息子に勇気づけられてまた一歩踏み出す。
親を置いていったくせに、親が追いつくと嬉しがる息子。パパと僕とが決めた道だもの。 (これ以上詳しく書くとネタばれになるので断念)
二転三転するようなドラマはありません。比較的ストレートに話は進みます。話はコンパクトにまとめてあるので、スポ根を期待するとコケます。
ですが、全体的に等身大の人物像を丁寧に描いていて、最初のギクシャクした場面では本当に心が痛くなりますし、爽快な場面では気持ちが高揚しますし、レース場面では力入ります。
(ジュリアンは拗ねた顔すら愛おしい。パパの疲れた顔すら後半はセクシーです。ママは息子の為ならあの迫力。)
家族の再生物語。
原動力はジュリアン。燃え尽きた父に火をつける。トライアスロン経験者とは言え、加齢は半端ない。あきらめるのか、それとも…。
泣いてしまいましたが、ユーモアのセンスも溢れていて、小気味良い。
とてもすがすがしい、小さな宝石のような映画です。
試写会にて視聴。素敵な時間をありがとうございました。
皆さんも、ジュリアン達とぜひ素敵な時間を過ごして下さい。
PS.
ディックとリック・ホワイト父子が、この映画のポールとジュリアンのようなやり方で、実際にトライアスロンに参加、アイアンマンの称号を勝ち取っているのですね。何回も。尊敬します。
「ジュリアン何もしていない」というレビューもあるけれど、参加にこぎつけたのは、ジュリアンの行動力。それに、自分の意志の通りに動かない体で父と呼吸合わせてバランスとるのってどれだけ大変なことか(映画の中でもこけて入院したのはジュリアン。うまく体をかばえない)。「ボート乗ってるだけ」って、水の上で太陽にさらされていることがどれだけ体力を奪うか、熱中症状態になるってことだ。でも、ねをあげない。父も頑張ったけれど、ジュリアンも頑張った!!
「ジュリアンのわがまま」というレビューもありますが、もし、ジュリアンがあなたのように体を動かせるのなら、「トライアスロンに参加したい」というのはちっともわがままではない。のに、ハンディキャップがあると「わがまま」になるのだよなあ。尤も、ジュリアン一人で参加できる種目を探せばいいのだろうけれど、それではジュリアンにとって意味がない。パパと一緒にすることが大切だったのだろうから。ジュリアンだって無謀なことはわかっているから「完走しなくてもいいんだ」と言う。でもパパが言う。『否、それじゃだめだ」。そして…。
本番では息子が単なる重荷でしかないし、途中で寝るな!って思ってしま...
本番では息子が単なる重荷でしかないし、途中で寝るな!って思ってしまったり色々突っ込みたくなるのだが、実話という事でそのへんは押さえて鑑賞。ジャックガンブランもひどい父親だったけど、失業して自分を見失った男が夢と希望と生きる力を取り戻す話でもある(ロッキーを見てるシーンが効果的)。ガンブランの男泣きにはさすがにもらい泣きしてしまった。
障害を持った息子に対して父親は背を向けてきた。 そんな親子が共にト...
障害を持った息子に対して父親は背を向けてきた。
そんな親子が共にトライアスロンに参加するため練習を開始し、親子と家族の絆を取り戻していく。
壮大な自然の景色との映像と、台詞よりも映像でストーリーを観せている感じがよかった。心がすぅーっと温まります。
お父さん主役のほうが、、
うーん。
障害をもった子供を愛せなかったお父さん
いつのまにか大きくなって意思をぶつけてくる子供に戸惑いながらも少しずつ向き合っていく。
鉄人レースに出ると言ったのはジュリアンだけど
実際には彼は何もできなくてジュリアンの体重ぶんの重石を背負って挑むレースは、
お父さんが目を背けてきたジュリアンの年齢ぶんを取り戻そうとするかのようにもみえる。
レースのスタートのシーンを空から撮影したシーンは圧感。
必死なお父さん。なのに、たまに寝そうになったり
ビリなのに無邪気にはしゃいで応援するジュリアンにイラっとしてしまった。この子、知的障害はないよね??
お父さんを主役にしてもっと細やかな気持ちの変化を撮ったほうが良かったのでは、、、
なんかもったいない。
とにかく演技とは思えない演技が凄いのです
物語は極めてシンプルで、障害者の息子と父親がトライアスロンのアイアンマンレースに臨んで、それも障害者向けではなく、一般向けに、見事に時間内で完走しました、とまあ、これだけ聞いたら、なんだそれだけか、そう思うでしょ。
私も、見始めたときは、そう、思っていたんです。
それが、見ているうちに、どんどん、引き込まれていくのです。
父親の、葛藤が、不器用で、それでいて真摯で、一生懸命で、弱い面と強い面、いろんなところをさらけ出しながら、それでも前向きに生きる姿に、とても感銘を受けました。
母親も、自己中なところもありますが、愛情深くて、とても魅力的です、キャメロンディアスをもっと素晴らしくしたような感じてす。
息子は、障害者からオーディションで選ばれたそうです。
生活や、練習シーンは本当にしてそうです。
特撮ないんじゃないかな。
リアリティじゃなくてリアルと思いました。
何か生きる元気もらえました。
ありがとうございます。
車椅子生活を送る少年と頑固で不器用な父親が、ハンディキャップを乗り...
車椅子生活を送る少年と頑固で不器用な父親が、ハンディキャップを乗り越えてトライアスロンに挑戦し、親子として真正面から向き合っていく姿を描いたドラマ。
やっぱりこういう映画好きだなぁ
分かりやすいストーリーですしテレビ番組の「アンビリバボー」でよくありそうなストーリーですが、やっぱり何回見てもこういうストーリーはいいですね!最後の終わり方もだらだら伸ばさずに終わったのも良かったと思います。終わった後いい映画見たなぁと思える映画だと思いますよ(^O^)
お父しゃん( ; ; )
予告からして絶対素敵な映画に間違いないと思ってたw
主演の男の子、意思が強そうでいい顔してたー!お父さんの不器用な感じもでてた!
字幕で見たけど、セリフの一つ一つが心にくる。
爽やかで、楽しくて、感動する映画だった。
この学校では、人生の希望を学びます。
映画「グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子」
(ニルス・タベルニエ監督)から。
車椅子で過ごす障害者の気持ちは、私が障害者にならない限り、
正直なところ理解出来ないものだと思っている。
だから突然「パパとトライアスロンに出たい」と言い出した主人公には、
アイアンマンレースは、そんな簡単なものじゃないんだよ、と
ちょっといらっとする心の動きがあったことを告白しておく。(汗)
その上でこの作品を眺めると、彼は自分と父親との関係修復だけでなく、
同じ車椅子の障害者に対し、希望を与えたかったのかな、と気付く。
最初、彼の想いを拒否した父親に、同じような障害をもった友達たちが
直談判するシーンが印象的だ。
「(私たち障害者が通う)この学校では、人生の希望を学びます。
走る、泳ぐ、自伝者、どれも私たちの夢です」とはっきり口にして、
車椅子の障害者が憧れる、トライアスロンの3種目がどれほど憧れなのか、
みんなで伝えることにより、父親の心が揺れたと思う。
それでも「リスクが大きい」と決断ができない父親に
「でもワクワクするの、私たちの夢でもあるんです」と訴えた。
この快挙は、彼の父親をその気にさせた、障害者みんなのの想いがあり、
初めて実現したのではないかな、とあのシーンを振り返る。
サブタイトルは「夢に挑んだ父と子」ではなく、
「夢に挑んだ父と子とその仲間たち」だな、きっと。
P.S.
母親クレール役の「アレクサンドラ・ラミー」は、
「キャメロン・ディアス」かと思った、似ている・・(笑)
今年度ベスト1
自分がランニングをやってるので、お父さんの頑張りに共感できました。
アイアンマンレースという一つの目標に向かって挑むことで、親子の絆を取り戻していく描写は秀逸でした。
クライマックスの
トライアスロンの最高峰、アイアンマンレースが最大の見せ場です!
果たして2人は16時間で完走出来るのか?
ぜひとも、あなたの目で確かめて下さい!
素直過ぎる作りが…
良くも悪くも…ド直球過ぎる一本。
作品自体が悪い訳では無いのだけれども…
ネタ取りは置いておくにしても、もう一方のスポ根モノとしては挫折感もヤマ場のインパクトが足らず。
お父ちゃんが鉄人だ、という事以外が自分には伝わり切らず…
シガー・ロスの曲が一番良かった!というのはどうなんだろうか?
おかげでどうにもこうにも心をスルリと過ぎてしまう印象なのが至極残念!
予告編が一番出来が良い…
そんな如何しても残念感が消せない作品。
笑わせろ、とは言わないけれど「最強のふたり」くらいに映画的な工夫が欲しいな…
結構面白い
車椅子の息子と会社をクビになった父親がトライアスロンに挑戦しながら親子の絆を深めて行く物語。
車椅子の息子がある時、父親がトライアスロンの選手であった事を知り、興味を持ち始める。webで車椅子の参加者がゴールしたという記事を見て自分もトライアスロンをやりたいと思い、父親に一緒に参加するようお願いする。しかし父親はトライアスロンの厳しさを知ってるため、歳や費用、車椅子での参加がどれだけ無謀かということを良い参加を拒否していた。それでもトライアスロンに参加したい息子は1人でトレーニングを行って父親の心を動かす事が出来た。
二人でトレーニングを始めていき、大会に申し込むが車椅子を理由に拒否される。それでも参加をあきらめきれずに居る息子は大会本部に乗り込んで、許可証をもらってくる。
大会本番は遅いながらも着実に距離を稼いでいくが、途中、息子の車椅子ズレがひどくなったり、最後のランで父親の限界が来てしまったりとあきらめる寸前までいくが、二人で力を合わせて完走する事が出来た。
最初はシガーロスの曲が使われるからという事で見たけど、なかなか良い映画だった。ただ、もう少し時間を延ばしてでも良いからトレーニングをしっかり描いたり、トレーニング中の辛さや挫折等を描いてほしかった。車椅子の息子と一緒にトライアスロンなんてトンでもない辛さだと思うので、そこらへんをもっと描いてくれてたら感動も大きかった気がする。
いずれにせよ、結構感動出来る良い作品。シガーロスの曲も良かった。
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