「"生き様"こそが最大の見せ場」ポンペイ 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
"生き様"こそが最大の見せ場
もっと時間を長くするとか(思いきって150分とか)、最期のところをもっと加えて余韻を感じるシーンを増やすとか(都が灰に被われて、栄華も全ても消えた場面や、それから何千も経た中でポンペイの姿はどうなっているかとか)沢山願望はあるけれど、剣闘士のマイロとアティカス、ヒロインであるカッシアが脅威の中で何がなんでも生きることを諦めない、その姿は胸に来た。やっぱり人間最期の時にどう生きるかが真価なんだね。
マイロ役のキット・ハリントン、見るのはこれが初めてだけど台詞に頼ることなしでお芝居してて良かったな。表情だけで伝わるものがちゃんとあって見易かったし、この人役次第で一気にブレイクするんじゃないかな?そう少しだけ感じるほど気になる役者さんだったな。
アティカス役のアドウェールは『ハムナプトラ2 黄金のピラミッド』で拝見した役者だけど、この人善人いけるんだね。子供を助ける時の勇姿、逃げずに戦い抜く姿、あれはカッコ良かったね。しかもこの人DC映画の『スーサイド・スクワッド』出るみたいだし、もしや今後注目の人?って期待したくなるほどだよ♪
カッシアの設定は好きだけど、演じるエミリー・ブラウニングが僕としてはイマイチかな。嫌いな女優じゃないんだけど、何故か物足りないんだよね。『ニンフォマニアック』のステイシー・マーティンって女優さんなら良かったかな(今書いてるこの時が丁度『ニンフォマニアック』のメニュー画面なので)。
色々不満はありますが、それでも思っていたよりは嫌いな映画じゃなかったので、3D版Blu-ray出たらまた見るかもしれないな。
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