トランセンデンスのレビュー・感想・評価
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なんでそうなるの?
人工知能は敵か?
違うだろ おい。
もう、そっと考察して作って欲しかった
設備を作って防衛システムもない
トンネルを掘られても感知もしない。
スパイされてもわからない
妻を怪我させて殺されても 愛してる?
地球規模でネットを支配って株だけ?
衛星からミサイルや各軍隊の乗っ取りさえできない
最後にネットが壊滅して電力がないという設定?
どうせするなら、情報を売買して、商いをして巨額の富を得て
政治家を買収して、衛星から空母まで支配し
各地に基地をつくり米軍をロシアを中国を支配下におき
世界を制覇して統一国家を作り方の下に平等な世界を作り
核融合発電などエネルギー問題をなくし、火星に人類を送り込み
人口問題を解決し
テロを一瞬に壊滅させて地球規模の環境保全を成し遂げ
妻を幸せにして死なせることなく、妻もアップロードして
一緒に電脳空間で永遠に生きて
世界の人々も次々にアップロードして仲良く
などと見せて欲しかった。
これが人類に待ちうける未来か。
クリストファー・ノーラン製作総指揮!ジョニー・デップ主演!待望の近未来SF映画が遂に登場!て感じの『トランセンデンス』でございます。
「トランセンデス」とは「超越」って意味だそうですけども、一体、何が「超越」したのか!?というのがこの映画のテーマな訳です。
内容としては「人口知能が自我に目覚め人間側のコマンドを無視!そして暴走!遂には人類の脅威となってしまう!」的なSF作品の系譜なんですけど、それをもう一歩前進させたというか、違う地平を開拓してくれたなあ、という印象です。
で、この映画、自分「違う地平を開拓」と表現しましたけども、生粋の純然たるコンピュータ、ロボット、人工知能がとち狂って暴走!て展開じゃないんですね。ジョニー・デップ扮する天才科学者ウィル・キャスターが、テロの襲撃により余命幾ばくもなしに。だったらば!と自分の命が尽きる前に、自身の自我をコンピュータ内にアップデートさせてしまおう、と科学者仲間と画策するんです。電脳空間にウィルの自我を住まわせちゃおうと。肉体は滅びても心は死なない的な。で、その計画は見事に成功しちゃって。彼は人間をやめ、神の領域、ひとつのステージへと「トランセンデンス」した訳です。
広大に拡がる電脳空間。そこに解き放たれたウィルの自我は、恐ろしい速度で進化を果たしていく。ネットを総べ、潤沢な資金を手に入れ、街を買収して研究所を設立する。そこで人類未踏の新技術を次々と開発。やがて究極のナノテクノロジーを完成させた時、物語はとうとうおかしな方向へ舵を切ってしまう。
そんな彼を手助けするのが、あるひとりの(正真正銘、人間の)女性。ウィルの最愛の妻でまた彼女も同業の科学者という、レベッカ・ホール扮するエヴリン・キャスター。最初は人工知能と化したウィルに献身的に、盲目的に協力していたエヴリンだったのだけど、やはり少しずつウィルの挙動に疑念を感じ始めて……。
こうやってストーリーを羅列するとめっちゃサスペンスフルですな。実際も豪華俳優陣を揃えてるし、VFXによる特殊効果も斬新な表現で見応えありましたね。
ただね、何ていうんでしょう。いまひとつ、いまひとつ物足りないんですよね。革新的だし野心的なんだけど、そこまでの壮大さが感じられなかったというか。地球全体、人類全体に関わる大いなる危機、てのはとても伝わるんですが、それに画の方が伴って行ってないというか。最終決戦の舞台を小さな街に限定しちゃってるのがね、やたら局所的というか。まあ、ここは好きずきなんでしょうけども。
でもあとひとつ、何かでかい花火が欲しかったかなあ、と。
まあ、そんなところです。
ちょっと難しい。人間を超越したコンピューターの行く末。
【賛否両論チェック】
賛:近未来に実際に起こり得るような、人間のあり方を問う内容に考えさせられる。
否:話はやや難しくて退屈か。スケールは大きいが、描写は割とおとなしめ。
近い将来、決してフィクションで片付けられなくなりそうなリアリティのある内容に、思わず考えさせられます。コンピューター内のウィルが、世界のあらゆるものをコントロールする様も、ネットワーク社会へ警鐘を鳴らしています。「科学の極端な進歩の是非」を、色々な角度から問う作品といえそうです。
話そのものは意外と単調なので、興味次第では眠くなるかもしれません。映画を通して現代社会を改めて考えて観たい方は、是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。
40年以内にありうる!?
愛の物語
私は、この映画から、多くのメッセージを受け取ることができました。
「人間は未知のものを恐れる。」
そう、すべてはそこから始まりました。
人工知能が、意思を持ち自我を確立し、人類を凌駕する。
その脅威に恐怖し、テロリストが研究者たちを殺戮する。
「人間を守るために人間を殺すのか。。。」
そんな矛盾を指摘するウィルも、テロリストによって殺害されるが
同様に研究者である妻のエヴリンによって、人工知能にインストールされ人工知能として再生し
インターネットに繋がることにより、世界中のあらゆる情報、技術、知識を獲得し、究極的な進化を遂げ、再生医療も実現させる。
しかし、それだけでは済まなかった、ナノテクノロジーを駆使し彼の意識を世界中に増殖拡散し、支配しようとしていた。あたかも神になったかのように。
しかし、それは彼の愛。ウィルのエヴリンへの究極の愛の形だったのです。
ウィルは神でも怪物でもなく、ただ、彼の妻、エヴリンを愛し、彼女の望む未来を作りたかっただけ。切ないですね。
ジョニーデップ
ITを映像にするのって難しい
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