たまこラブストーリーのレビュー・感想・評価
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クセになるキャラが多い
テレビアニメの内容を全く知らない状態で鑑賞。
もち蔵などの登場人物みんなが個性的で、特にたまこはおっとりとしていながらも面白い発言をするところが可愛く見えました。
高校生の日常でラブストーリーをゆるく描きながら、コメディ要素もたくさんあって飽きることなく楽しめました。
京アニらしいゆるくて、ちょっと笑える映画になっていました。
観察眼の鋭さ
山田尚子監督のオリジナル作品なので、「きみの色」の公開もあるし、テレビシリーズも含めて改めて見直していた。軽やかにすごいことをやっている作品だなと改めて思った。もち蔵がたまこに告白するシーン。カメラは望遠でかなり遠くから見つめているショットもすごいが、やっぱり、たまこが川に落ちた時、スカートに空気がはいっていて膨らんでいるところにカメラを向けるセンスがすごい。予想外の突然の告白に驚き、困惑して表情が固まったたまこのどの部分に一番本当の感情が出ているのか、この時は空気で膨らんだスカートだと考えたわけだ。確かに、突然の告白で困惑が表情の前面に出ているが、その実嬉しくないわけじゃない、フワフワした感情があの時のたまこにあったはず。それを空気が入り込んだスカートに見つける山田監督の観察眼の鋭さ。このシーンだけでもお金払って何度でも観たくなる。実際、そのスカートに一度わざわざ1カット使って寄りの絵を入れている。この一瞬のインサートはどうして必要なのか、確かにでも空気で膨らんだスカートには多幸感が詰まっていそうな気がする。こういうフレーミングの見事さが全編で際立っていて、何度見ても面白い。映画作家としての並外れたセンスを感じる。
初々しい恋愛物語
ノベライズ作品のアニメ化『たまこまーけっと』(テレビ放映)の続編です。
前作を何も知らずに観ても面白いです(私がそうでした)。
北白川たまこと大路もち蔵が部屋の窓から糸電話でやりとりをする場面、糸を使ったり、異性の幼馴染が隣の家に住んでいるので、『スパイダーマン』のMJとピーター・パーカーを彷彿とさせます。
バトン部のミニスカ姿は、MJ役のキルスティン・ダンストが出演したチアリーダーの青春映画『チアーズ!』(2001年公開)も彷彿とさせます。
映像がすばらしいです。
川のシーンがとても美しく、キャラクターの動きも声も良く、世界に誇れるアニメーションだと実感しました。
ストーリーも、初々しくて微笑ましくて爽やかで素敵です。
続きにする意味。
アニメを配信で観たので劇場版も観てみました、アニメでは喋る鳥がいたりファンタジーな要素がありましたがその辺全部取っ払って恋愛ものにした作品でした。
こんな作品作りたいけど新規ではOKがでず無理やりたまこマーケットの続編という形で作られた様な作品なのかと思ってしまう。
最初は誰でも何もかも初めてだよね
恋とはこんなにも普遍的な感情の一つなのにどうして初恋はそれが恋だとすぐに気が付けないのだろうか。
最高に初々しく甘酸っぱい青春が詰め込まれた傑作。
「たまこまーけっと」はこの映画を堪能するための序章だったのかと思ってしまうほどだ。アニメ版を経て2人の関係性を理解してから見るとより深みが増す。
「最初は誰でも何もかも初めてだよね」というセリフはこの映画のテーマの一つとも言えうる。初めてのことに戸惑いつつもきちんと向き合おうとする女子高生たちの姿には胸を打たれた。自分自身もわずかな一歩でも踏み出そうと背中を押される。
現時点では間違いなく今年1番の映画。
55点
映画評価:55点
テレビ版は見たことないです。
それでも楽しめたので良作ではないでしょうか?
登場人物たちが大人も子どもも
ただただ可愛らしく、そして優しい。
すごく平和で和やかでした。
昭和の良いところが詰まった様な
そんなホワホワした世界。
ホワホワした世界を作らせたら
京アニの右に出る所はないなぁと、
思うくらい、やっぱり凄い技術力でした。
ストーリー自体も
恋の甘酸っぱさが表現されていて、
今時はない奥ゆかしさが感じられます。
人の暖かさと、恋の甘酸っぱさを
のほほんと観たい方にオススメです!
【2021.10.16観賞】
たまこ、恋をする
テレビシリーズの続編ながら、これ一作でも青春ロマンス映画の傑作です。
【ストーリー】
いち早く映像系の大学への進学を決めたもち蔵は、子どもの頃から恋しているたまこに気持ちを告白することを決心するも、なかなか言い出せない。
その様子を横目に見ていたもう一人の幼なじみ、みどりにせっつかれて告白するも……。
映像のレベルは、今や国内最高峰の京都アニメ制作陣による力の入ったもの。
京都・出町商店街の生活感あふれる背景を舞台に、心躍る思春期のエピソードが紡がれます。
カンナかわいい。
幼き日に母を失った大きな心の傷を埋めたのは、好きではなかったお餅と、そのお餅に言葉を乗せた彼。
不器用な二人の、近すぎるゆえに素直になれなかった恋の行く末を、幸せに見届けられる本作。
最初から最後までおいしい、有名店の豆餅のごとき逸品、是非ゆっくりとご賞味ください。
カンナかわいい。
【”餅屋のたまこさんを優しく優しく見守る人達と京都の街並み”を観る心地良さ。文化を創り出してきた京都アニメーションの映画制作陣の方々に、改めて敬意を表します。】
■僕が、京都に行く時の初日の午前中の行動パターンはほぼ決まっている。
・朝8時過ぎに京都駅に着き(家から、一時間ちょっとで到着する)、地下鉄で今出川駅まで行き、同志社大の前を通って、幸神社(さいのかみのやしろ)という、小さな神社で手を合わせ、近くの漬物屋で両親に贈る漬物を選び、発送手続きをし、出町桝形商店街をぶらつき(と言っても、朝早いのでほとんどの店は閉まっている。)鴨川デルタに下り、”さて、これから何をしようかな・・”と川の流れを見ながら考える。
好きな時間である。
・10年ほど前までは、出町桝形商店街も少しづつ、シャッターが下りたままの店が増えて来て、寂しく思っていたのであるが、その後明らかに京都人ではない若い人たちが、カメラで街並みを撮る姿を屡、見かけるようになった。
それとともに、商店街も活気が戻って来たように感じたモノだ。
今作でも描かれる、派手な果物屋さんや唐揚げが美味しい肉屋さんや、うどんと鯖寿司が美味い小さな店。
そして、2007年年末に足を向けたら、『出町座』が出来ていて、(その前は建設中だった。)嬉しくて、店の中の本屋で数冊本を買ってしまった。(掛かっていた映画は全て観ていたので、その時は見なかった。)
<あの、若い人たちはきっとこの映画やTVシリーズを見た人達なんだろうな。
京都アニメーションはこの素敵な映画を作るとともに、京都の寂びれつつあった商店街をも、復活させたのだと思うと、その偉大な仕事に改めて敬意を表します。>
さすが山田監督です。
幼馴染のたまこともち蔵のラブストーリー。
TVで放映された「たまこマーケット」の劇場版です。
「人語を解する鳥」と「餅屋」と「商店街」。不思議な世界観だったTV版と違い、劇場版は純粋なラブストーリーです。
幼馴染の二人。今までの関係性を壊すことだと理解しながらも、高校卒業という節目に告白を決意するもち蔵。そのもち蔵の決意に動揺するたまこ。そして、その成り行きをどうする事も出来ずに見届けるみどり。
三人の気持ちが痛い程伝わってきて、切なくなります。いや、切なさよりも辛さを感じる程、三人の気持ちが伝わってきます。
正直、二人の関係だけを追ったストーリーは面白みに欠けていたと思うのですが、それを感じさせない映画だったと思います。
あまりにも陳腐、あまりにも何もない
恋物語というのは映画でも定番である。
誰もが描きたがるし、需要もあるだろう。
しかしこの作品はその中でも、中の下から下の上くらい、わざわざこれを選んで見る価値はない。
特別な何か、そういう要素がこの作品には存在しない。
この映画でないといけない理由がどこにもない。
そして今の時代、そういう作品があまりにも多すぎる。
時間は有限だ。他に見るべき珠玉の傑作ラブストーリーが、この世には五万とある。
その上で私はこの作品をあえて勧める理由が思いつかない。
この2人だいすき
スクリーンに映る2人を好きになる、応援したくなる、彼等のその後を見たくなる、とにかく2人のキャラが良い。
そんな恋愛映画どんだけあります?ほとんどねえよ。それがここにはあるんだよ。
これ以上気持ちのイイ恋愛映画は、寡聞にして知りません。★6。
王道を凝縮した超学園恋愛もの!いい…
基本の筋や展開といったものには全く新鮮さも面白みもないけれど、細かい描写や表現で素晴らしいくらいにそれぞれの心の中を描ききっていたように感じて、すんごくいい…と素直に感じた。
絵も奇麗だったし、声や音楽といった音も良かったなぁー
分かりきった筋や絡み合いなんだけど、わざとらしさや極度のこっぱずかしい感じなどほとんど感じさせず、あらゆる王道的学園恋愛ものをナチュラルにうまい具合に凝縮させていたような印象。
いい…
見直した。それだけ
最後すごい良い、泣ける。セリフはないんだけれど、もち蔵が両手で顔おおって泣いてる。それ見てさらに泣ける。
もち蔵よかったな。
TVアニメ版観てない人でも、何も知らなくても抵抗なく観れる内容で、映画としての完成度すごく高い。
みどりがたまこ大好きで、たまこを誰にもとられたくないっていうのは全話視聴した人なら解る。たまこがお后じゃないとわかって安心して腰抜かしてへたり込む様子が描かれてたり、もち蔵の告白を阻止し、もち蔵のことをどう思っているのか直接たまこに訊く場面もあった。
映画ではもち蔵に対して「めっちゃ見てるね、たまこのことばっかり」と言い、東京へ行く発言に対して動揺の表情をみせる。
たまこへの告白を急かせて、その直後に自己嫌悪だという。この映画から入った人だと、みどりちゃんが何考えてるかちょっとわかりづらい。みどりちゃんはもち蔵が好き?自分の気持ちに踏ん切りをつける為にけしかけた?卒業を前に白黒つけたくてなのかと。この疑問がそうではないことを劇場版だけ観てる人の為にちゃんとエクスキューズをいれてる。たまこに告白した後のもち蔵に向けて「見直した。それだけ」っていうセリフ。ここがスゴイと思った。
カセットテープが裏面に切り替わり、母から父に向けた歌が流れるプロットも非常に良い。父から告白されて逃げ出してしまったという母が、きちんと自分の気持ちを伝えたんだとわかっての完全復活。
たまこがもち蔵の告白をどう受け止めたらいいかわからず、探し続けるだけのお話なのに、今までしてきたお話を活かしきった演出で、こんなにも良いラブストーリーに仕立て上げる監督は天才だと思う。たまこまーけっと第9話がすごい良くてまるで映画みたいだったなぁ名作だぁと思っていたら、もっといいラブストーリーがあった。ここからはじまるというラスト最高です。Everybody Loves Somebody 南の島のデラちゃんも★5
真面目が人間の基本だ。
おっさんの感想で申し訳ないけどよお。たまごじゃなくてたまこだったし、最初まるで違う話なのかと思ったら、『男はつらいよ』のオープニングのような感じだったようだ。ネットで少しだけ調べたら前年にテレビで12話放映した背景があると言う。だがこの劇場版だけでも独立して観られるらしい。日本映画専門チャンネルはこのようなパターンをこの夏休みに幾つか放映した。『劇場版あの日みた花の名前を僕達はまだ知らない』もそうだった。こちらは劇場版と付いているからそうした経緯がわかりやすかった。◆向かいの家が同業の店(餅屋)でそこの幼馴染の男女が成長して高校生になり、男のほうが女のほうを女性として好きになったのに気付いてしまい・・・。という、すぐに思い出すのは『タッチ』みたいな設定だが、テレビドラマにせよ他にも幾つもあったと思う。◆「そうなんだ。たまこにちゃんと言わなきゃ伝わらないんだ」と男がつぶやく場面があるが、そうなんだけどなかなか言えないものだ。そして女のほうは無邪気で気付かない。◆こうしたアニメを観る人々は健全な精神を持った人がほとんどだと想像するので頼もしいし、つい3、4年前の作品であった。◆脇役の女も相当可愛いのに本命では無い事からの複雑な心理。男のほうにも友人の仲間たちがいる。そして馬鹿な奴らである。◆ところが男が告白してしまったばかりに女は驚く。ここがアニメだが、浅瀬に落ちてしまう。そこでなぜか「かたじけねえ。お先に失礼させてござんす」みたいな言葉を発して逃げてしまうが、こういうのが今風なのかも知れねえ。◆カーテンを閉めるシーンは偶然にも今日のNHK朝ドラ『ひよっこ』でもしていたが、こちらは三男を巡って、米子と時子が出会い、言い合うシーンの日であった。妙にリンクしている。真面目な人達こそ本当に恋愛がある。実際の今日の日本は真面目な人がいなくなってしまったので、恋愛はしないほうが良いのが本当のところだ。恋愛ゲームで経験人数が五人だ十人だ三十人だとなって行き、崩壊して行く。一人を生涯愛せるのが、その人を見つけられた人が本当の恋愛をした人なのだった。どんなに美しくとも別れた場合は失敗の恋愛もどきだろう。偽物だったのだ。結婚しようが子供が出来ようが。偽物だったのさ。それだけ厳しくなければ本当はわからないのだ。こんな本当の頃を言うと怒りだす人もいるだろう。図星だからだ。◆バトン部には理論家女子などもいて面白い。◆告白後は女も当然意識してしまい、不安定となる。不安定で全うである。◆先生がオスマン帝国の説明をしている授業中に窓際で空を見上げて幼児期の事を思い出すたまこ。◆商店街を歩いているとおじさんやおばさんたちがお帰りたまちゃんと言ってくれる。商店街というのもこの作品の背景だな。◆そしたらやたら告白した男とバッタリ出会ってしまうたまこ。男の名前が餅屋でもち蔵(笑)。商店街の人達はみんないつも通りだが、たまこともち蔵の関係が違ってしまった。言葉の力だ。力の生ずる言葉も実際はあるのだった。◆もち蔵が東京の大学に行くと言っているのだから舞台は東京では無い。◆しかしこんなに困ってしまうのなら、昔のように「いいなづけ」でもいる時代のほうがすっきりしている気もするし、それで助かる人も多かろう。◆最近はアニメのほうが露骨なセックスシーンなど無かったりと、アニメのほうが高級な時代になっているかも知れない。だからアニメを観ているような人々のほうが高級な精神なのかも知れない。男女は難しい。少し間違うと汚くなってしまう関係だから。◆高校生なんて時代は思考の成長のスピードもてんでばらばらで難しい時期だ。間違っているほうが影響力を持ってしまうとつるんで汚い方向に走ってしまったりする。しかしその逆がある。確執もあったりする。◆そして無邪気な小学生か中学生くらいの妹が付いていたりする。◆たまこは、お父さんがお母さんに告白した時に関係した曲をどうして聴いているのと妹に尋ねられたりする。◆男はいきなりすぎたかなとため息をついている。そしたらカフェのマスターが若さとは急ぐこと。砂糖が溶けるのも待てないくらいとか。後悔の苦さは何かをした証。一つ一つ味わいたい。とか、ダバダーダバダバダバダーみたいなセリフを言う。気持ちいい。◆アニメ脚本家の吉田玲子氏が私と年齢的に同学年とは。背景が垣間見られるとちょっと不思議な風にも感じたりする。同学年も至るところで頑張っている。最近も『ひよっこ』のみね子の父さんとすずふり亭のマスターは同学年だった。◆告白したされたの二人を心配するたまこの友人たちも良い。◆ぎこちない二人。このドラマの場合は幼馴染。幼児期の男の優しさを不意に思い出す。◆二人を結び付けようと画策するたまこの友人たち。ここは喜劇的でさえある。◆本当はもち蔵が好きだったが「見直した」で済ませるかっこいいような女も登場する。たまことも友達だ。だがそういう子には別の素晴らしい男が後に現れるものだ。◆そして萌えのバトントワリングシーンとなる。◆ねたばれを書きすぎだ。◆アニメ監督も女性だが、おそらく同世代なのか。脚本家のほうは、40代後半でこうした良い意味で健全な青春ものを書けるのが素晴らしいと思った。◆他にも微妙な心理描写が次々と出る。◆こうした良い人ばかりの映画が主流であるほうが結果的には良いのだと思う。◆ただ自由乗車券なら良いとしても、指定席だったとしたら新幹線に迷惑をかけてはいけなかったとは思う。ただ私は新幹線の事を詳しく知らない。◆終わり方もこれで良い。◆贅沢な時間だった。ありがとう。
最高でした
たまこまーけっとのアニメを一通り見ていましたがラブストーリーは未だに見ていませんでしたが見てみたところとても感動しました。自分的に一番たまこの父(ダイナマイトビーンズ)が歌った恋の歌に対する母が歌った歌を聞いた時涙が止まりませんでした笑 最高のシーンでのもちぞうとたまこの糸電話での会話で「もちぞう大好き!」って言ったあと「どうぞ」って言った時は鳥肌が止まりませんでした笑 たまこまーけっとシリーズは笑って泣ける最高のアニメ&映画でした。
観てて気持ちの良いAnimation
予備知識なしでしたけど、機会があったので劇場で観てきました。で、結果とても楽しめました。
やっぱり京アニは観てて気持ちが良いですね。ぬるぬる動いてて。
おぉ!って思った演出もいくつかあったのでそこも良かった。河原の告白シーンの後とか。
catch(受け入れる)ということの扱いも良かったですよ。あと、けいおん!にも言えるんですけど、「人物の走り方」これだけでその人の性格とかを表せるのは改めてすごいなぁと。だから映画で初めて観る彼女たちのことをすんなりと理解できました。あとみどりちゃん?あの子の役回りが良いですね。
話自体はいわゆる王道ラブコメなので、演出とかアニメならではの表現を楽しみつつ、映画を観ると面白いと思います。
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