「怪人待ちぼうけ。」女子ーズ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
怪人待ちぼうけ。
監督が福田雄一だったので、おそらくその線でいってるん
だろうと観に行ったら、まったくその通りだったという^^;
戦隊モノがもし、女子だけで編成されていたら…?という、
オタク男子が好んで観るタイトルだと思ったそこの女子!
却って女子が観た方が笑えて面白いかも。
女子だからこそ分かる!だよねぇ~と頷けるネタは多いし、
何しろ女が主役の戦隊なんて問題が多いのは目に見えてる。
…なかなか揃わない?だって忙しいに決まってんじゃんか。
つまりこのタイトル、今回は若い子だから女子ーズだけど、
もちっと歳がいけば、アラサーズ、次は主婦ーズになって、
子持ちーズだ、シニアーズだ、色々作れちゃう感じなのだ。
そして幾つになってもおそらく、女性は毎回忙しい(爆)
あったりまえじゃんよ~!地球の平和を守れといわれたって、
仕事と家事の両立、さらに子育て、更年期に介護、日々の
生活をおくるだけでも大変なのに、なーんでそれを放り出し、
すぐに怪人と闘わなければならないんだよ!ってやつだ。
そう考えるとやっぱり戦隊が今まで男ばかりだったのは、
常に任務優先で動けるのが男だったから!ってことなんだな。
…って、今さらなにいってんだ私は。
そこを逆手にとって、面白いコメディに仕上げている。
ふざけたコメントも盛り沢山、笑えるうえに超ユルイ仕上がり。
でも怪人や戦隊のデザインやコスチュームに於いてはプロ仕様。
台詞も声優も極めてプロ。だから従来の戦隊ファンにもウケる。
外すところと外さないところのバランスが非常に面白いのだ。
ずいぶん間延びしている箇所も多くて(ワザとだろうと思うが)
ナンだこの映画?と思っていると、肝心なところで何を選ぶか、
何が重要であるか、をシニカルに問いかけてくる。
(社員とアルバイトの関係性とか対比とか。これは両性問題)
ね!この女子たちの苦労があってこそ、平和が守られていた?
のかもよ~っていう冗談みたいな97分間が、とっても楽しめる。
(各々にアテ書きしただけあってピタリ命中。イエローが最高!)