ふしぎな岬の物語のレビュー・感想・評価
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心あたたまる
海と花畑に囲まれた土地で繰り広げられる、人間模様を主人公柏木悦子(吉永小百合)中心に描いた作品。岬の突端でカフェを営むえっちゃんのもとには里の住人が毎日コーヒー目当てに集まる。甥の浩司(阿部寛)は何でも屋を営みながらえっちゃんを見守ってきた。
穏やかな日々に変化が起こり始め、さらには岬カフェが火事で消失してしまう。
えっちゃんが孤独でさみしかったと語る場面は心に残った。人はだれも孤独を怖れるもの。幸せそうに見えてもだれも心に闇を抱えているもの、と教えてくれた気がする。
えっちゃんの言う 大丈夫だよ の言葉も暖かく心に焼き付いた。穏やかで良い映画でした。
シミジミよかった・・・
なんともいえない後味…。歳がいくと、だんだん人生の終りが有限であることを実感するようになる。サヨナラだけが人生だ、とは誰のセリフだったか…でも、別れることが、必ずしも絶対の終わりではない、終りが次の始まりだったりもする。この作品はその機微に向き合うことを勧めてくれているのかも知れない。生きることは、悲しい。辛い、怖い。人間は、トドノツマリ、孤独になればたいそう弱い生き物なんだ。小百合さんが演じた役割を、私も少しでも私の身近な生活の中で演じたいものである。いい作品を有難う。
ほっこりする
いろいろな人生の節目に行きたくなる店というのが分かります。
それにしても、人生の辛さを抱えながらも、優しさを湛えて強く生きてる人物を演じる吉永小百合さんは、絶品ですね。北のカナリアでも思ったけど。
失うばかりが人生か?
非科学的、非現実的であり得ない話の連続は理解に苦しみ辟易してくるが、それをラスト8分くらいでひっくり返そうとする展開。
主演の吉永小百合さん。
正直言ってこの人、いい人過ぎて後に明かされるような過去を生きてきた人にはとても見えないし、どれだけいい人なんだよ!?ってツッコミ入れたくなる。
サユリストの方が読んだら、怒られるだろうけど、主役として魅力的じゃないと思う。
主役が魅力的でない映画の面白さは半減だ。
人生は失うものが多い。
長くいきればなおさらだ。
しかしまた新たに尊いものを得ることができる。
人はそのためにだけにでも生きていく価値があるのだろう。
というファンタジー映画として観なければ、とても耐えられない。
成島監督はどうしたのだろうか?
思い通りに作れなかったのか?
次の作品に期待したいと思う。
焙煎映画。
阿部寛が演じる浩司がキャラ立ちしすぎていて違和感。
邦画独特の王道の展開、ベタでクサいお話だったが、
吉永小百合の慈愛と孤独を含んだ憂い帯びた声による存在感を中心に据えた生と死を生きぬいてゆくドラマは胸に温かいものを残してくれる。
お彼岸を感じさせるような浄土を想起させる再生の物語。
亡き夫への思い、気付いていた浩司の気持ちなどを消化して、人生の味わいを深めて澄んだ表情へと転化させる岬カフェをめぐる終盤の事件はまるで"焙煎"。
北の国から?
ドラマ北の国からを2時間にギュッと凝縮した感じ。吉永小百合を軸にいろんなエピソードを詰め込んだ感は否めないが自分が企画しただけあってこの映画に対する意気込み静の気迫には圧倒された。途中からチラチラと阿部寛が田中邦衛にみえてきた。
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