ふしぎな岬の物語のレビュー・感想・評価
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吉永小百合さんの上品な雰囲気を、阿部ちゃんが見事に壊してくれてる映...
吉永小百合さんの上品な雰囲気を、阿部ちゃんが見事に壊してくれてる映画(*^o^*)笑いあり、涙ありで飽きませんでした!森沢明夫さんの小説の方もおすすめ☆
面白くな~れ、面白くな~れ
海が望める岬にある喫茶店。女主人と、そこに集う常連客の悲喜こもごも。
人々の善意や人情に溢れたハートフルな感動作。
本来こういう“良心作”は好きなんだけど…、何だかな。
どのエピソードも平凡。終始地に足が着いてないふわふわ感。ファンタジーの世界。
登場人物も魅力薄。それでいて強引だし、身勝手。
泥棒のエピソードはサザエさんかよ! 竹内結子の別れた夫は幾ら何でも気の毒。
主演・吉永小百合のプロデュースというのがミソ。
劇中、いい歳したおばさんが皆からちやほやされ(血縁関係者から好意も持たれ)、それはまるで共演者から接待される大女優そのもの。
酷な言い方すれば、吉永小百合の自己満映画。
ロケーションは悪くないし、こういう土地にも憧れたりする。
阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶他豪華キャストも好きな人ばかり。
それだけに…。
とてもじゃないけど「大丈夫、大丈夫」なんて言ってられない。
「美味しくな~れ、美味しくな~れ」より、「面白くな~れ、面白くな~れ」って魔法の言葉かけないと。
日本アカデミー賞全13部門ノミネートは分かる気がする。
だって、そういう映画だし、そういう映画賞だから。
さゆりマジックなんでしょうね、これは
タイトル通り、実に不思議な作品でした。これはプロデュースも務めた「吉永小百合マジック」なのかな。
特にドラマチックなストーリーでもない。
原作は未読ですが、元々は、短編をいくつかまとめて連作としたお話らしいですね。それを元に一本の映画としてまとめているのですね。僕はそれを知らずに観ました。
道理で、なんか、悪く言えば脚本の背骨がそもそも存在しないようなお話なんですね。
岬の端っこに人知れず佇む、ちっぽけな喫茶店。
そこに集まる、ご近所の人々。その日常を、カフェの店主である吉永さん演じる主人公を中心として、淡々と描いてゆきます。
本作の監督は成島出氏。そのタッチは、本作で登場する虹の絵のように、ほんわかした、水彩画のよう。
こういう作品の場合、自分の興味のある部分だけに着目して楽しむと言う手もありです。
僕の場合は、主人公の甥の暮らしぶりに注目してしまいました。
演じるのは阿部寛さん。
ワイルドです。
なんと、お風呂はドラム缶、下は焚き火。
いわゆる五右衛門風呂。
それも青天井、屋外です。
ほとんど、原始的とも言える暮らしぶり。
庭で焚き火を燃やして、ぼーっとしてみたりする。こういう人の住む家はもちろん、牛小屋か、馬小屋を思わせる建物なんですね。その作り込みの面白い事。
また、主人公の喫茶店の横には、実に小さな、真っ白な家が建っています。よくみると、なんと掟破りの屋根。塗りで仕上げてある。雨漏りしないんだろうか? とにかくかわいらしく、いじらしく、真っ白な姿で、けなげに建っている白い家。
まあ、本作では、正直、僕はそんなところばかり観ていました。でも不思議。
エンドロールが流れる中、なぜかふと涙がこぼれました。
そういう映画なんですね。
主演の吉永さんが、コーヒーを入れる時のおまじない。
「美味しくなぁ~れ、おいしくなぁ~れ……」
人生、これもやんなきゃ、あれもやんなきゃ、もっと、もっと、頑張らなくちゃ、と緊張を強いられる事ばかりですよね。でもこの言葉を聞くと、
「ゆっくりになぁ~れ、ゆっくりになぁ~れ」と僕には聞こえたのでした。
後からジワッとくる。
成島出監督ということで観てみました。吉永小百合さんは相変わらず美しいけども、観終わった直後の感想はやはり「サユリストの諸兄の為の作品か…」というものでした。
本当に大事なひとは姿形がなくなっても必ずどこかでみてくれているのでは…と共感を覚えたのは観てしばらくしてからだった。
この監督の演出は自分には合います。
でも今回は難点がある。個人的主観ですが、演技が上手すぎて深過ぎる為に逆に心を打ちづらい(笑)特に笹野高史さんの表情が良かった。味のあるオヤジギャグも入ってました(笑)。吉永さんのラストの朗読もなかなか。
私もいつの日か行ってみたいな、海の果てまで なーんて思った次第ですわ。
うーん・・・
それぞれの場面 場面は 感動し泣けるし 役者さんの演技も
いいのだけれど、今一つでした
女優 吉永小百合の映画だなと 思いました。
小百合さんの 場面はほんと 小百合さんのアップが いかにも
スター 女優撮りという感じでした。
吉永さん 美しく綺麗でしたが・・・
なんでしょうか・・・いまひとつ 登場人物に感情移入ができなくて まさに 不思議な岬の物語になってしまいました
ほんと 役者さんみな 素敵なだけに残念です
ふしぎな岬の物語
原作に惹かれて観に行きましたが、原作の味わいがすっかりかき消されていて、がっかりでした。ただ、出演の皆さんすごい熱演ぶりで、映画づくりを楽しんでおり、古き良き時代の映画を見ている感じがしました。
さゆりストにはいいかもしれないけど。
正直、筋は単純。
券をもらったので見に行ったが、周りを見回すとすべて70代以上。
吉永小百合も若く見えるとはいえ、なんとなく不自然。
筋も少し前の作品に似ているのでは?
阿部博は熱演していてよかったが。
吉永小百合的映画
吉永小百合初プロデュースということもあり、相当に気合を入れて創ったのだと思う。実は舞台挨拶も観たのだが、やはり思いがよく伝わってきた。俳優陣も然りで豪華な顔ぶれ。どことなく昭和の香りが漂う映画でこれはこれで良いと思う。映像もきれい。
ただ、ちょっとてんこ盛り過ぎるかな。。もう少しストーリーに絞りがあったほうがスッキリしたのではないか。最も印象的だったのは竹内結子が泣くシーン。これは本当に秀逸だった。彼女はこういった演技も本当にうまい。見終わってみればほっこり感は残る。
大丈夫。大丈夫。
吉永さんが演じる悦子さんといい岬の物語を見ているだけで心安らぐ映画だと思います。この映画は、見ている人を優しい気持ちにそして、幸せな気持ちにさせてくれる映画だとおもいます。
また竹内結子さん演じるみどりさん、
阿部さん演じる浩司さん。鶴瓶さん演じるタニさん。吉永さんだけでなく、この3人もまた見所の一つだと思います。そして最後には驚く場面も! 見て損は無い映画だと思います。モントリオール国際映画祭二冠だけあり、感動そして、面白さは見た人にしかわからないと思います。とにかく見た方がいい作品です!
攻める吉永小百合。
いまどき珍しい映画である。エキセントリックなストーリーが最近の身上だが、本作にはストーリーらしいものがない。
岬にたたずむ喫茶店。悦子(吉永小百合)がひとりで経営している。
甥の浩司(阿部寛)が喫茶店のそばの小屋に住んで悦子を守護している。
タニさん(笑福亭鶴瓶)は30年来の常連。
と、これらは役者の柄がものをいっている設定である。
繊細な映画を目指していたはずだから、細かいところで違和感があった。
コーヒーを入れるための水を、離れた島に汲みにいく。そこで、水は生きている。やさしくそっと扱って、と悦子はいう。その悦子が道端に咲く小さな花を2輪摘む。花の命は?
親しい人たちが去っていくなか、岬の喫茶店が火事になる。
放心状態になっている悦子の気持ちはよくわかる。だが、そんな人が鍋にお湯をわかすだろうか。
そういった傷も終盤の吉永小百合の長セリフが全部さらっていく。
受けの芝居が素晴らしい吉永小百合。本作でも大半が受けである。この終盤だけ攻めに転じる。成島出監督の演出も吉永小百合の攻めを際立たせる。惜しむらくは、途中で阿部寛のアップを入れてしまったことで、上がっていたこちらのテンションも下がってしまった。
吉永小百合が自分で企画までしてしまったわけだが、難しい類いの映画になってしまった。
のぞみちゃんのエピソードをもっと押し出せば、となるとまた別の映画になってしまうか。
吉永小百合にはもっと映画に出てほしい。
残念。
もっとやり方があったのではないか。ご都合のいいことばかりてんこ盛り。話の展開といい、歩み寄る演技、セリフの間など、映画というよりは昭和的美観で作った平面演劇。
唯一救いは竹内結子の号泣シーン。ありきたりのシーンだが、秀逸な演技。
いろんな想いが交差する、ステキなカフェの人間模様。
【賛否両論チェック】
賛:小さな村の人間模様を描く中で、ずっと叶わない恋心や、疎遠だった親子の絆の修復、死別した家族への想いなど、様々な傷が癒えていく様子が温かい。
否:後半の主人公の言動は、前半と比べて違和感が大きい。若干のホラー的要素もあるか。
何組もの家族が登場してくる、どちらかといえば群像劇に近い印象です。何十年も悦子を想い続ける、浩司やタニさんの切ない恋心。最初は口も聞かなかった徳さんとみどりが、徳さんの病気をきっかけにまた1つになっていく親子の愛。そして母を失った少女や、悦子自身の亡き夫への想いなど、様々な人々の心が交錯し、重厚でいて温かなドラマを作り出しています。反面、後半の火事のくだりは、少しやりすぎ感というか、重すぎて前半とのギャップに面食らうかも知れません。
ただ、泥棒にまで温かい言葉をかけてあげられる悦子の人間性は、観ていてとても爽やかな気持ちになります。少し人恋しくなった時に、是非オススメです。
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