劇場公開日 2014年4月5日

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「三代目特車二課出撃!」THE NEXT GENERATION パトレイバー 第1章 syu32さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0三代目特車二課出撃!

2018年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD、映画館

笑える

楽しい

「THE NEXT GENERATION‐パトレイバー‐」シリーズ第1作。

第0話「栄光の特車二課」と、第1話「三代目出撃せよ!」の同時上映。

実写化し易いアニメのひとつだったのだなぁ、と認識を新たにしました。
「機動警察パトレイバー」はロボット・アクション・アニメではありますが、それが主題ではなく、特車二課の面々の活躍や日常をリアルに描写することが物語の主軸です。公務員であることの悲哀や、ヒーローではない等身大の人物が織りなすドラマはとても観応えがあり面白いです。

“ロボットが存在することを除けば、我々の住む現実と同じ世界観”がコンセプトだと思うので、別にロボットが出て来なくても、彼らの活躍を描いておけばそれが「パトレイバー」になってしまうのです。
独特の世界観だからこそ、実現可能なことであり、実写版をつくってもあまり批判が上がらないのはそれが大きな理由のような気がしました。

実写版でありながら、物語としてはアニメシリーズの続編の形を取っています。アニメでは放送時期の近未来の1999年を描いていましたが、実写ではつくられた時期と同じ2013年を舞台とし、より現実的な設定の元、初代、二代目を経た三代目特車二課第二小隊のドタバタな活躍とそれぞれの日常を描きます。

レイバーの実物大モデルを製作して、話題となりました。輸送トレーラーからのデッキアップ・イベントが映画の宣伝を兼ねて各地で開かれていました。大阪の南港でも開催されていたので行きたかったのですが、用事があって断念しました。非常に残念でした(泣)

第0話が10分ほどなので、時間が過ぎるのが早かったです。シゲさん視点で過去の栄光を振り返り、それを受け継ぐ形となった三代目の将来と、特車二課の命運を憂うプロローグ的なお話です。この第0話だけ、ケーブルテレビで特別に放送されていました。

第1話はその三代目の自己紹介、みたいなストーリーです。一公務員として職務に従事しながら、第二小隊しかないため実質的な休日は無く、何のために働いてるのやら、と嘆き節になったりする様をコミカルに描いていきます。
チャランポランな中にも実は強い意志が隠れているのでは、と思わせるような“始まりの物語”としては今後の展開が気になってくる上手いつくりになっているなと思いました。
ラストでついにレイバーが起動し、犯罪現場に急行します。レイバーの描写は当然のごとくCGですが、本物みたいにリアルでした。日本のCG技術も伊達じゃないなと思いました。

しゅうへい