「バカな親、しかしそれも愛」私の、息子 作品に向き合うゆき平さんの映画レビュー(感想・評価)
バカな親、しかしそれも愛
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これは凄い映画だった。
クライマックスがとにかく凄いのだが、それは後で。
さて今作は感情移入もできないし、主人公の家族には終始イライラさせられます。
母親は息子の犯行を改ざんしようとするわ、息子は現実に逃げてばっかりだわ、そんな息子を父親は怒らないわともう見ててイライラ。
母親は歪んでいるけど愛ゆえにやっているからまだ気持ちはわからなくはないけど息子には逃げるしか頭にないのでこの息子にはかなりイライラさせられる。
それがクライマックスまで続くから尚更。
しかし…感情移入できないと言ったが、スクリーンの中では遺族に対して間違った対応をしてるし共感できることではないはずなのに気持ちがこのバカな母親に持ってかれそうになった。
この場面は本当に凄い場面だと思う。
そしてラストではそんな母親の姿を見た息子は決意をして謝る。
そこで流れる原題のタイミングが秀逸。
エンディングも優しく包む歌が流れて気持ち良い余韻が残った。
とにかくクライマックスからラスト、原題の流れは映画的名シーンと言えて本当に凄い。
人は選ぶ作品だが、一度見てみる価値はあると思うので見たいと思った方はぜひとも見てみてください。
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