悪童日記のレビュー・感想・評価
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ラストが予想できるのは残念だが
両親と別れ、熾烈な環境の中で強くなることを求める2人。中盤、2人がとあることで弱さを露呈してしまうシーンでラストの流れが普通に予想できてしまうのは残念だったけど、それでも強烈だった。正確にはその最後の試練のために払う犠牲が、ということだけど。
上手く言えないけど雰囲気作りが素晴らしいですよね。
隣の客に気分を削がれ…
やっぱ1日やからかなぁ。隣の客が
エキセントリックな動きをするのでそっちにイライラした。おばさま勘弁してよね。
極めつけは、映画終了後に「ラストのシーンの意味がわからへんかってんけどどうゆうこと?なんかイマイチやったねぇ」って、あたしに聞くなー‼︎エンドロールあたりからひとりごとがとまらんし、もうまじきつかった…
映画はなかなか楽しめたです。
双子がうつくしかった。
双子の目には真実だけが映るといいますか、胡散臭い大人ばっかりでした。
きっとこの世は胡散臭い大人ばっかりですから、その世界への嘲りはあながち間違ってないです。
お風呂入れてくれたきれいなおねえさんの豹変したレイシスト言動に一番引きましたかね。
お母さんの別の男との子供抱いての再会もきついなぁと思いました。えー?お父さんがいない間に別の男ですか?って。
会話が続くと面倒だったので隣の客の質問には答えませんでしたが、ラストで二人が別れたのは精神を鍛える修行の一部だと思います。強くなるために彼らは別れたのでしょう。
終生忘れ得ぬ最高傑作
両親から離れ、つらく当たる祖母のきつい言葉やびんたや朝から晩まで、こき使われるつらい日々。痛みやつらさに負けてはいけないと双子の兄弟は思った。二人は互いに顔面や腹を殴り合ったり、互いにムチだかベルトだかで倒れるまで打ち続け、悲しみやつらさや痛さなど平気でいる訓練を毎日重ねる。
厳しい環境で過ごす日々ではあるが少女が出て来たり、年上のうら若き女性と裸で湯浴み(ゆあみ)をするシーンなどがあり作品を幅広い豊かなものとしている。主人公の双子の正面から目を見据える、にこりともしないゴルゴ13風の表情が作品を引き締めていて実によい。
それは、私にとって生きるための秘訣を教えてくれた作品である。
上映開始と共に映画の中に引き込まれ、映画であることを忘れさせ、実際のドキュメンタリー、実録映像のように感じながら、終了した。
私にとっては、生涯出会った中で最高の映画の一つになった。
この小説の作者には、三部作と言われる小説が3作品あるそうです。チャールズ・ディケンズが「大いなる遺産」だけでなく「荒涼館」などいくつか代表作の小説があるのと同じように、他の2作品も面白い小説なのであろう。
胸がつまるほどの衝撃!!傑作
原作を読んだのはずいぶん前で、
だいぶ内容は忘れていたおかげで(かろうじてうさぎっ子みたいな女の子は覚えてた)
話の展開に驚きの連続だった。
名作文学でこれほどまでに忠実に再現できた作品は他にあるだろうか。
作品のもつ独特な雰囲気を一切壊すことなく、
それどころか、映像化することによって、
想像を絶する恐怖を見るものに植えつけている。
何が怖いって、双子たちの“真実”を見つめる瞳、その姿勢に背筋が凍る。
子供たちを通して描かれる現実(大人)は残酷である。
しかし、それ以上に怖いのは、その現実を嘘偽りなく素直な目で見つめる子供たちだと思った。
彼らは残酷な現実に立ち向かうため、自らに試練を課していく。
その試練の先に待ち構えているものは、幸福でも不幸でもなく、
ただ、そこにある“現実”だけなのだ。
衝撃のラストは自分の目で確かめてみてほしい。
意外にあっさり。
もっと壮絶なイメージがあったのでちょっと肩すかしな感じを受けました。
主人公の少年達が感情を捨てているにしろ、もう少し彼らの内面が見えないと、淡々とし過ぎてしまっていて余り心に響いて来なかった。
これこそ、音響のよい劇場で。
綴られる日記の語りに寓話的な物陰を見つけようと眼を凝らしていると、椅子から跳び上がる程の爆裂音(;³0³)!そのバキッという音色がジワリと「意味」を問うてくる。
そうか、黄色ワッペン、サラ鍵、ソハ地下とは異なる「仕様」なのかと気付いての、少しドキリな「悪童子日記」は、美男の三白眼が計4個並び…怖いよ。
戦争が心の中にもたらすもの
主人公が双子でなければならない理由がずっと気にかかった。
戦火が主人公たちの住む大きな町にも近づいてきて、「魔女」と周囲から蔑まされている祖母の家に疎開する。この時、勉強だけはやめてはいけないと、母親に持たされた聖書を教科書代わりに、過酷な環境の中彼らは勉強を続ける。
しかし、大人の世界では、聖書の教えとは矛盾する戦争や殺人が当たり前のように起きている。彼らの勉強は人間としてあるべき姿と現実との矛盾を学ぶことだった。
彼らが出会う周囲の人々は皆様々な顔を見せる。はじめは鬼のような仕打ちをしてきた祖母も、懸命に働くことで自分たちを認めてくれ、庇護してくれる存在となる。自分たちを愛することのみが人生だと言っていた母親は、再び二人の前に現れた時には父親の異なる妹を生んでいた。彼らは迎えに来た彼女を拒絶する。神の言葉を人々に伝えるはずの司祭の秘密。自分たちを入浴させてくれた若く美しい司祭館の女は人種差別主義者だった。そして、捕虜生活を終えた父親はすでに立派な軍人ではなく、スパイ容疑をかけられて出国を目論む逃亡者に過ぎない。一番ひどいのは、目も見えず口も利けないという隣家の母親である。娘が死んだときにその家を訪れると、彼女は目も見えるし話もできるではないか。
そうした人々とは異なり、隣家の娘や靴屋のユダヤ人のように無償の愛を示す人々も出てくるが、そうした人々に限って酷いを死を与えられる。二人を取り巻く現実を見るにつけ、もはやこの世には神の目など届いてはいないかのようだ。
両親すら信じ愛する存在ではなくなった彼らにとって、人間とはどんな存在になっただろう。それは、愛に満ち溢れて、心を開くことの出来る存在ではない。このことは、自分と何から何まで同じはずの双子の相手にも当てはまるという残酷な結論達したのであろう。そのことが事実化する前に、最後の訓練「別れ」を決行する二人なのだった。
嫌いじゃないです。
幾つかの印象的なショットあり、感心もそれなりにしました。
セリフ等も冗長さはなく、好感(+)。
…が、間欠的に睡魔に襲われ、ストーリーを追えませんでした。
鑑賞時の体の状態と波長が合わなかったのか?
美しい双子と厳しい世界
ハンガリー全土の学校から探し出したという双子の兄弟が美しすぎる…!
それとは対照的にストーリーは厳しく悲しいものでした。
戦争映画だから当たり前と言えば当たり前ですが…(戦争シーンは一切ナシ)
ゲイで面食いのドイツ人将校に目を付けられたときはどうなるのかと思いましたが、普通にピンチを助けてもらって終了という…
よかったよかった。
個人的に悲しく腹立たしかった場面のひとつが、汚れてシラミだらけになっていた双子をお風呂に入れてごはんも食べさせてあげた教会で働くお姉さんが思い切りユダヤ人差別者で、さらにユダヤ人狩りの際「靴屋を忘れてるわよ!」と告げ口し最終的にその靴屋さん(いい人)が斧で殴り殺されてしまうというもの。
その後双子はそのお姉さんに復讐をするわけですが…(そして上記のピンチに陥る)
トータルとして見ごたえがあり面白い映画だったんですが疑問がいくつか。
①結局おばあさんは夫を殺したのか?
②隣の女性は多数の兵士(ソ連兵?)に性的暴行を受け殺されたと思われるが、どうしてその母親は「幸せに死んだ」なんて言ったのか?
③双子の父親はなぜ自国から国境を越えようとしたのか?捕虜になったのは自国で?
④なぜ双子は離れ離れになるという決断をしたのか?「強くなる訓練」の仕上げとしても不思議…
まあ原作読めばわかるかもしれない…ということで読んでみようと思います。
暗めの映画大丈夫な方にはオススメです。
美少年たち
性的なシーンや残虐な描写があまりなかったのにも関わらず、戦争の過酷さが苦しいくらい伝わる映画でした。
また、双子の強い目が何を思ってるのか難しくとても心配にさせられてしまいます(自分はふたりの本当の親みたいに思い込んでしまう…笑)
登場人物の名前は一切?出てこなかったら?、表情が読めないから?かみんな曖昧で、また悲しくて、それにしても双子、美少年
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