グランドピアノ 狙われた黒鍵のレビュー・感想・評価
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脅迫と演奏の緊張がベストマッチ
いろいろもったいない
エマが美人さん。
はじめはトムのトラウマ克服のために仲間たちが協力して荒治療的な方向に持っていくのかと思ったら普通にサスペンスでした。
残念な点はラ・シンケッテは実在せず、
この作品の中だけの設定になります。
どうせなら誰も引けない実在するクラシックの曲を持ってきた方が魅惑的に感じれるのに。
雑な部分が多く、犯人は弱いし、犯人グループも二人しかいないし、犯人たちの会話がトムに駄々漏れだし、友達も無駄死にだし、ピアノ壊せばカギは手に入る仕様だし、一番の見せ場のカギがピアノのから出てくるシーンはあっけなく終わるしで設定はいいのにうまく扱いきれていないのがもったいない。
高級食材を使っているのに出来た料理がまずいみたいな。
ミスタッチして5年ぶりの演奏
仕事は死を懸けてやるものだというデイミアン・チャゼルの思想
話の組み立てが無茶苦茶でも勢いで持って行く
ピアニストの演奏が始まってから、一切のミスなく難曲を弾き切るという課題をクリアするために要求される生命のやりとり。
シンプルなお話の骨子がしっかりしていれば、意外な掘り出し物になったのだろうが、この映画、おそらく制作中にあちこちから横やりが入ったのではないかと想像がつく。
「もう少し派手な展開にしよう。」
「試写の反応が良くないから、どんでん返しを付け足そう。」
というような、上からの圧力が容易に想像できる程、取ってつけたようなストーリーが二転三転する。
演奏中に、ピアニストがステージから消えて、また戻ってくる。
ピアニストが舞台装置の裏側で、暗殺者と対決をする。
など、無理やりくっつけた感の強いストーリー展開がひどすぎる。
本来であれば、幻の難曲。誰も完奏に成功していないナンバーに命懸けで挑むという、ハイコンセプトのみで成立したはずの映画。
残念な出来栄えと言わざるを得ない。
ただし、見終わったあとの不思議な達成感、爽快感は、悪くない。
故に、とても惜しいと思うのです。
2015.4.14
ツッコミ所満載の演奏会の開幕!
表舞台から姿を消した若き天才ピアニストが、恩師の追悼コンサートで5年振りにステージ復帰。
そんな彼の極限の演奏会が始まる。
難題曲を一つの音符でも間違えれば、お前を殺すと銃口で狙われ…。
実にスリリングな設定!
身動き取れない主人公の運命の演奏会やいかに!?…と思いきや、
ア、アレ!? この主人公、メッチャ動いてるぞ!?
演奏中にも関わらず突然立ち上がったり、退席したり。
挙動不審もさることながら、プロの音楽家としてどーなのよ!?
しかも、助けを求める為、演奏しながら楽譜の下の携帯を操作…
って、難題曲演奏するよりこっちの方がスゲェ!
(その難題曲、本作のオリジナル曲だったのね…)
最後は犯人と取っ組み合いの直接対決となり、B級感丸出しに。
せっかくの音楽×サスペンスの題材が勿体ない。
脚本は、「セッション」「ラ・ラ・ランド」のディミアン・チャゼル。
監督デビューして大化けしたか!?
せっかくの設定も、雑な作りが勿体無い
リアリティは皆無なんで、細かいことを考えずにノレるかノレないかで見る側の評価も大きく変わってきそうですが、私は正直突っ込みどころが気になりすぎて、いまいちノレなかった側でした。
設定は面白かったんですけどね、天才ピアニストがコンサートで演奏中にレーザーポインターで命を狙われ続け、一音でも外したら殺されると言うスリリングな展開は、基本的には面白かった、けど・・・いくらなんでも作りが雑すぎて、突っ込まずにはいられないでしょ(苦笑)
私はクラシックコンサートなんて行ったことも無いですから、実際どうなのかは知りませんが、さすがに演者が演奏中にしょっちゅうあっちこっち行っていなくなることなんて、いくらなんでも・・・。
スマホでメール打ちながらピアノ弾いたり、演奏中犯人と会話をし続けたり、せっかくのシチュエーションスリラーの緊張感もこれだと台無し。
一応スピード感はありましたから、それでもまあ何だかんだで一定のドキドキ感は味わえましたが、もう少し細かい部分を煮詰めたら良作になった可能性もあった舞台設定だったので、惜しいとしか言いようがないですね。
イライジャ・ウッド君は頑張ってましたけど。
ジョン・キューザックを中心とした犯人側の設定も酷い。
最初は緻密な計画かと思ったのに、3年もかけてこれかい(苦笑)
とりあえずピアノは無視して、イライジャVSジョンの対決を楽しむのが吉でしょうね。
映画的な満足。
『Tom & Jerry』ばりのドッタバタ映画でした。
全く面白くなかった訳ではないですが聊か熱を持ち難い作品でした。
話自体は非常に雑。
まず犯人側の計画が雑。
冒頭の楽譜を渡す場面から終始行き当たりばったり。
連携も悪いためドッタバタでサスペンス要素が台無し。
またトムの無双振りも雑。
冒頭からションボリ気味な冴えないトム。
ピアノを弾き始めると…というのは分からなくはないですが。
あんなことも、そんなことも出来てしまうなんて!!
出来過ぎる割にはヘルプを求める相手を完全に間違えていたり。
作り手側に都合が良く間抜け。
音楽部分については知識が無いため良し悪しが分からず。
本作の肝心要の部分を楽しめていないのかもしれませんが。
トムと犯人のドッタバタを半笑いで観ている分には面白い作品でした。
終盤なんかは正に『Tom & Jerry』。
「仲良く喧嘩しな♪」を体現したモサッとしたアクションシーンは見物です。
全編通してテレビ東京「午後のロードショー」感が漂う本作。
ご自宅で家事をしながら観る分には楽しめるかもしれません。
オススメです。
こんな映画がいっぱいあればいい。。。
よくできたサスペンスであった。
ピアニストが、演奏中に「1音でもミスしたら射殺する」と脅迫される。
そこにはある曲に隠された秘密がからんでいた。
エウヘニオ・ミラ監督は、この特異な状況をたたみかけるような展開で見せていく。よって見ているあいだは、何も考えず先の展開だけを見守ることになる。
犯人は3年前から計画を練っていたらしい。ピアニストは5年ぶりに公演を開く。ピアノの秘密を解くにはこのピアニストが不可欠。
なら、もう少し設定を緻密にしなければならないのではないか。
ピアニストの師匠は1年前に亡くなっている。
とまあ、あとで考えるとこのようなキズも見えてくる。
オリジナルで、このようなサスペンス映画を作ろうとする心意気がうれしい。
望むべくは、もっと緻密な脚本でスリル満点の作品である。
思えば「ダイ・ハード」はよくできていた。
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