「フアーナスとは溶鉱炉らしい…」ファーナス 訣別の朝 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
フアーナスとは溶鉱炉らしい…
クリスチャン・ベール主演、共演がアフレック、デフォー、ウィテカーにタラハ…じゃ無くてハレルソン!
そんな期待をせざるを得ない、「ドキッ!曲者だらけのメリケン田舎のドン底物語」。
その流れの一作として良作。クセもある。
重く、暗く、社会を底から抉る。
それに説得力持たせる曲者だらけの演技大会なのが、ものすごい贅沢!
中でも主演を差し置いてのタラハシーの狂犬的大活躍は素晴らしかった。
いやはや…彼の国でも日本でも、「山」の輩はルール無用って事には変わらないんだね…なんて思いながら。
けど同じネタを取った同音違句作品「ウィンターズボーン」の方が上だと評価するのは…
息詰まり感の伝わり度の違いか。
「ファーナス」と言われ、ピン!とこないタイトルがそのモッタイナイ感を顕してるな、と思う次第。
冒頭と締めのエディ・ヴェダーの声=パール・ジャムが素晴らしいのに。
劇中の効果音楽(スコア)使いが過剰なんだよな…
エニウェイ。
特A級の素材とネタを用意して、確かに美味だけどロイホ止まり…
そんな言葉に仕切れない残念さが胸に残る作品。
コメントする