シンプル・シモンのレビュー・感想・評価
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ただただサムに脱帽
ただただサムが良い人でした。
恋人には振られ、傷心のところに追い打ちをかけられ、最終的には知らない女と会わされ。そりゃキレますよね。ほんとに兄弟とはいえ、よくここまで耐えているな・・・と感心します。
もちろん、シモンは何も悪くないのですが、サムもそれをわかっているからそうしているのですが、ちょっと可哀想すぎて見ていて辛かったです。
そしてイエニファーも良い人すぎました。シモンが彼女にはすごく刺激的だったのでしょう。これからシモンをもっと知っていくと、彼女ももしかするとサムのように・・・と一瞬不安になったのですが、シモンはイエニファーと出会ったことで、明らかに変わりました。両親にも、兄にも感じたことのない感情をシモンは初めて知ったことで、これからもっと変化していくのではないでしょうか。
そう考えると、これからのふたりの関係はもっといいものになるのかも・・・。
ビビッドな色使いも特徴的で、ポップな雰囲気になっていたと思います。
おしゃれ。
近未来の世界のよう。白い線で○が描かれたり数式が出てくるシモンの視角世界が映像的におもしろかった。小物の使い方もうまかった。SFチックな目覚まし時計や兄と(別れた)恋人との壁の写真など、おしゃれでした。
全体としては思ったより入り込めない映画だった。例えば、他の登場人物同様濃いキャラクターの父と母の登場の必要性がいうほど感じられなかった。シモンにとって父母がどういう存在かを表しているということとすれば登場させなくてよかった気がする。イェニファー以外の登場人物の心理描写が単なるキャラにとどまっているのでもったいなかった。
美人とイケメンばかり出てくること、シモンのアスペルガーがてんでアスペルガーに感じられないこと。ちょっといろいろ美化・単純化しすぎというひねくれた感覚を抱いて見てしまったわたしの心の頑なさが残念なのだろうか。
兄と別れた恋人の否定的ともとれる言動をプラスに変えていくさまはすてき。シモンの心の変化を感じて平安を感じるなごみ映画でした。
よかった
アスペルガー症候群のかなり重症な青年が主人公で、生活が困難なレベルだった。そんな彼が恋を見つけるまでの話だった。
しかしその恋は最初は意欲的にお互い歩み寄ろうとするだろうけど、まだ二人とも若いし、よほどの根気強さがないと長続きしないだろうと思われる。そうは言っても何もないまま人生が過ぎてしまうよりずっといいと思う。そんな映画の後の物語を想像させるくらい、いい映画だった。
主人公の固い表情が病気を表現しているのだろうけど、チャーミングでもあった。
美術や映像も可愛らしく、それが物語の必然に同調するもので嫌味がなかった。
物語は非常に抑制されていてリアルで等身大でよかったのだが、もっと感動したり盛り上がったりしてもよかったのではないかと、若干物足りなさはあった。
アスペルガー症候群のかなり重症な青年が主人公で、生活が困難なレベルだった。そんな彼が恋を見つけるまでの話だった。
しかしその恋は最初は意欲的にお互い歩み寄ろうとするだろうけど、まだ二人とも若いし、よほどの根気強さがないと長続きしないだろうと思われる。そうは言っても何もないまま人生が過ぎてしまうよりずっといいと思う。そんな映画の後の物語を想像させるくらい、いい映画だった。
主人公の固い表情が病気を表現しているのだろうけど、チャーミングでもあった。
美術や映像も可愛らしく、それが物語の必然に同調するもので嫌味がなかった。
物語は非常に抑制されていてリアルで等身大でよかったのだが、もっと感動したり盛り上がったりしてもよかったのではないかと、若干物足りなさは感じた。
一点だけ気になったのは、両親がシモンを初めて扱ったように、うまく接することができない表現はなんだったのだろう。どこか親戚か何かに急に預けられたように物語が始まっていた。青年になるまでずっと一緒に暮らしているにしては、とても変だった。単に語り口として下手なだけだったのだろうか。
変わることの幸せ
シンプル・シモン、めちゃくちゃ素敵な映画でした!!
相手のためと思ってしていたことが自分を縛る、そうして変わるべき相手を「変わらなくていい」と錯覚させる。そうして停滞した、そして一見安定した関係性が続く。それは決して幸せなことじゃない。どんな環境に境遇にあっても、より良い方へ変化して行くことが、大きな意味での幸せに繋がっていく。たとえ少しのあいだ悲しみにくれたり、痛む傷を抱えることになるとしても。そんなふうに思わせてくれる作品でした。
シモンはかわいい、サムは最高にナイスガイ。
イエニファーの家の鳥の壁紙かわいい!
丸ばっかのシモンの部屋もかわいい!
スウェーデンすてきねぇ。シモンママのギンガムチェックワンピースさえ、かわいかったわ。
イエニファーの柔軟性すげーや。ええこだねぇ。
シモンには悪いけどSFよりはヒューグラント派です、あたしも。ごめんね。2001年宇宙の旅を毎週見るのはパスかなー。
サムはナイスガイですね。
弟思いで、心配かけられたらプリプリ怒っちゃう感じとか、まっとうで、よいね。怒ってライターもバイクも思いどうりにならんねぇ。彼女に捨てられてパンツで追いかけるすがた萌えました。ベッドでやさぐれてるすがたも萌えました。
あのバイクは車修理できるんやから自分で直せるよね?がんばって!
外ディナーの生演奏に笑わせてもらったよ。
サムがまだ新しい恋人がほしいと思えない気持ちはまだ全然理解できてなさそうだけど、イエニファーがシモンを好きって言ってくれたことはわかったんかな?わかってるといいな。
最後に始めて見せたシモンの笑顔は本当に素敵でした。シモンの好きな人がサムとイエニファーの2人になったんやんね。
音楽も可愛らしくって、かわいいものずきの女子はたまらん系の映画です。
何回も観たいというか、何回も部屋で流しておきたい感じです。
話の筋とかそうゆうのは二の次で。
人の純粋さをスウェーデンのPOPな雰囲気に乗せて
物理と宇宙が大好きで、アスペルガー症候群であるシモンは、人に触れられることを嫌い、完璧なことを求め、変化を嫌い、自分のルールで世の中を生きる青年。兄のサムだけに心を許し、兄もシモンの唯一の理解者。
物語はサムが彼女と暮らし始める準備をしている最中、両親ともめ、ロケットを模したドラム缶の中に閉じこもるところからスタート。サムは自分しか理解できない弟を愛しているがゆえに、弟を救うためには自分と一緒に暮らすしかないと考え、彼女との生活にシモンを入れた3人での生活を始めるも、自分のルールを曲げないシモンに、彼女の堪忍袋の尾が切れ、出て行ってしまう。
失意のサムに対して、シモンはサムに対して完全な彼女を方程式で導き出し探し始める…
というのが、映画の紹介によく書かれているやつですね。
まずは、風景、雰囲気の可愛さにニンマリです。さすがスウェーデンだなぁ…と。シモンの赤いジャージーやシモンの部屋、ロケットですらかわいいし、サムのバイク、標識、全てが可愛く見えてしまうからさすがスウェーデンです。
そして、シモンの純粋さも心を打たれるところもあります。兄のサムに彼女を見つけるために翻弄するシモンに対して、当然方程式で彼女なんて作れるわけがないし、傷心のサムは辟易…。自分は一生懸命サムのためにやっているのに、サムは出て行ってしまう…。この時のシモンの慟哭は本当に悲しかったです。でも、その後ロケットにこもってからの閃き、その後の素敵なディナーと、シモンは自分の悲しみとともに、何がうまくいかなかったのか、サムのことをずっと考えていたのでしょう。この純真ってすごいなと思いました。
そして、最後は、お決まりですが…。だって、最初に交差点でぶつかった時、2回目か3回目にイェニファーと「運命」があるないの話をしていた時に、既にフラグは立ってましたからね。
そりゃそうだ…と思いながらも、ロケットの中のシモンと、外のイェニファーの最後のシーンはわかっていながら思わずニンマリ。
安っぽいストーリーといえばそこまでですが、シモンみたいに純真ならそれでもいいやって思える幸せなえいがです。
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