「よかった」シンプル・シモン 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
アスペルガー症候群のかなり重症な青年が主人公で、生活が困難なレベルだった。そんな彼が恋を見つけるまでの話だった。
しかしその恋は最初は意欲的にお互い歩み寄ろうとするだろうけど、まだ二人とも若いし、よほどの根気強さがないと長続きしないだろうと思われる。そうは言っても何もないまま人生が過ぎてしまうよりずっといいと思う。そんな映画の後の物語を想像させるくらい、いい映画だった。
主人公の固い表情が病気を表現しているのだろうけど、チャーミングでもあった。
美術や映像も可愛らしく、それが物語の必然に同調するもので嫌味がなかった。
物語は非常に抑制されていてリアルで等身大でよかったのだが、もっと感動したり盛り上がったりしてもよかったのではないかと、若干物足りなさはあった。
アスペルガー症候群のかなり重症な青年が主人公で、生活が困難なレベルだった。そんな彼が恋を見つけるまでの話だった。
しかしその恋は最初は意欲的にお互い歩み寄ろうとするだろうけど、まだ二人とも若いし、よほどの根気強さがないと長続きしないだろうと思われる。そうは言っても何もないまま人生が過ぎてしまうよりずっといいと思う。そんな映画の後の物語を想像させるくらい、いい映画だった。
主人公の固い表情が病気を表現しているのだろうけど、チャーミングでもあった。
美術や映像も可愛らしく、それが物語の必然に同調するもので嫌味がなかった。
物語は非常に抑制されていてリアルで等身大でよかったのだが、もっと感動したり盛り上がったりしてもよかったのではないかと、若干物足りなさは感じた。
一点だけ気になったのは、両親がシモンを初めて扱ったように、うまく接することができない表現はなんだったのだろう。どこか親戚か何かに急に預けられたように物語が始まっていた。青年になるまでずっと一緒に暮らしているにしては、とても変だった。単に語り口として下手なだけだったのだろうか。