「4.8」シンプル・シモン onakaさんの映画レビュー(感想・評価)
4.8
これを観て心が温まらない人はいないと思う。今まで一番温かくてほっこりする純粋な映画。
この映画はアスペルガーの主人公が兄の恋人を探す話。途中イェニファーと出会いシモンの心情が徐々に変わっていく様子が伏線などを使って、非常に繊細に描かれていた。
シモンの友人や知人など登場人物一人ひとりに愛があって、それらの関係が大事だと思う。特にサムの元カノの存在が大切。サムの元カノがシモンに耐えられなくなってしまったのは、相性とかの問題じゃない。もちろん誰かが悪いわけでもない。ただのケンカのようなもの。普通の仲違いみたいなもん。
近年はなんでも〇〇症候群などと診断されて、特別扱いされるけど、1つ1つ個性であり、診断なんかで済ますのはだめ。落ち着きがないとか、頑固とか、それだけででよかった。診断された本人からすれば、かなり傷つくし、認めたくないだろうし。
でもこの作品の中では「ぼくはアスペルガーだ」とシモン自身が言っていて、なんとなく落ち着かなかった。
この映画はぼくにとってとっても大事な作品になると思う。言葉にできないものがとてもある。必ずもう一度観る。
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