サブマリンのレビュー・感想・評価
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良くも悪くもアンダーソン
アニメーション作品「犬ヶ島」は鑑賞済み、
ナレーションや台詞にて淡々と進行する感じが似てますね、
感性の相性があるかなー、
私的には今一嵌まらなかった。
犬アレルギー
一見風変わりな主人公を含めた登場人物たち、ディストピア感溢れるファンタジー要素と綺麗な映像のLOOKなど興味心が煽られる演出描写、"Arctic Monkeys"のアレックス・ターナーを起用した音楽も本作の雰囲気に合っていて良い。
監督の「嗤う分身」を何年か前に観てまぁ面白かったので、本作も気になっていたり。
不思議ちゃんな男のコにクールで破天荒?な彼女、この二人のキャラが魅力的で、親子のやり取りがシュールでもあり奇想天外に進む物語かと思いきや!?
両親の関係を修復する為、彼女とやり直す為、健気に奔走する意外と普通な青春映画として観れる展開にやや拍子抜け。
思春期真っ只中!
15歳のオリバー・テイトは、自分が死んだ時に行われた盛大なお葬式ことを妄想してみたり・・・
ちょっとクラスでは浮いた存在。
同じクラスメイトの、これまた一風変わった女の子ジョーダナに恋をする。
しかし、自宅隣に 母親の元彼が越してきたことで 夫婦の離婚の危機を感じ
彼女との約束よりも、家族を優先したことで ジョーダナとの関係に亀裂が入るが・・・。
Sっけのある(?)ジョーダナに振り回されがちだけど
彼は彼なりのアプローチをしていて、なかなか面白い。
実は、ジョーダナ自身も 弱い面はあるけれど
そっけない感じとか、ちょっと背伸びしてる感じもするし
シンプルそうで複雑な 15歳って感じです。
思春期真っ只中の 妄想好きの少年の
家族や恋の悩みが、リアルなテイストで描かれている
そんなお話です。
最後に、波打ち際で2人で立っているシーン・・・
セリフはないんだけど、好きですねぇ~!
思春期
最近たまたまウェスアンダーソン作品をいくつか見て、この「サブマリン」を見たのですが、始まって早々「あれ、ウェスアンダーソン?」と思ってしまうくらい似た雰囲気を感じました。
色使いやテンポ感、意味不明だけれど少しくすっとしてしまうような登場人物の癖や特徴など、まさにという感じです。
けれど、最後まで観ると「あ、やっぱり違うな。」という感じでした。
主人公くらいの年齢に誰もが一度は体験するであろう、それまでの自分がぶちあたってこなかった大きな問題。後々考えると大したことないのに、思春期にはそれがとても大変なことに感じて、意味不明な行動をしたりめちゃくちゃにしてしまったりする。その「青さ」みたいなものが決して重々しくない、コミカルな感じで描かれていました。主人公も愛らしい少年なのですが、その恋人の女の子が特によかったと思います。身勝手で、わがまま。そして自分の淋しさを受け入れてもらえないとすぐにやけくそになる。まだ子どもと大人の狭間にいてもがいている感じが伝わってきました。
ラストシーンもあの場所に設定したのはとても素敵でした。
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