「美しい影」真夜中の五分前 conpeitoさんの映画レビュー(感想・評価)
美しい影
孤独を背負ってひとり異国で生きる青年が、美しい双子の姉に恋をした。恋愛ものだと思ったら少し違う。詩的、哲学的でもあり、そしてミステリー。双子であるがゆえ、答えのない問いかけを繰り返しながら生きていく姉妹。劉詩詩がこの上なく美しい。
遠くまで出かけ知らない街の映画館でリクエスト上映を観たせいか、センチメンタルな気分も多分に加わったと思う。秋の初めの頃だったから、長い期間、静かな余韻の波にずっと揺られていたような気がする。
三浦春馬はこういう何か道具を扱う役がよく似合う。指先の動きがきれいだからかな。行定監督の映像の光と時計の音色と彼とで美しい影を生み出していた。
もう一度、リョウに会いたいよ。上海の通りをスクーターで走るキミが好きだった。
コメントする