「私の頭の中の消しゴム」ルパン三世 ダイソン=ナガフチさんの映画レビュー(感想・評価)
私の頭の中の消しゴム
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どれだけ今抱いているルパン三世のイメージを消すかの戦いになる映画です。
独自の設定、オリジナルキャラクター、そして場面構成。
最大の山場が某場面から急に登場して勝手に指示してくるおばはんに「だから誰やねん」って突っ込んだら負けです。
それさえ耐えきれば、潤沢な資金をキチンと使ったアクション映画じゃないでしょうか。
集まったスタッフの無国籍感は多分監督である北村龍平氏でないと醸し出せないし、何より場面構成なんかも正直かっこよい。
ただ、それらを純粋に堪能するには、まず今まで観てきた「ルパン三世」感を一気にぬぐい去る必要があります。
そう、それは「カリオストロの城」でニヒルなルパン三世像を頭から消すよりも難行です。
しかしもしそれらが一時的にも出来れば、これは日活無国籍映画の産湯を使ったモンキーパンチのルパン三世がブラッシュアップされたアクション映画としてとらえられるでしょう。
ただ・・・つまらぬものを切らない五右衛門だけはキレて良いと思います。
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