「なかなかできない映画体験♪」ルパン三世 ハチミツ舐太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
なかなかできない映画体験♪
今年1位2位を争う位、個人的には嫌いな映画だったなと。
前評判やらを知った上でハードルを下げに下げたのだが。
北村龍平監督作品はあずみ位しか観た事がないが、この監督の感性と自分の感性との相性が、あまり良くないのかも知れない。あずみもあんまり...だったので。
まず、時間が長いなぁと。
そして、何より映画内で散見される、雑な作りなとこが、ちょこちょこと気になった。
途中から笑ってしまったが。
爆笑ものだったのは、エンドロール寸前、空撮で高速道路を逃げる車を映しているところ。
明らかに頑張ってCGで作りました♪という車が、非常に雑過ぎて・・・車に見えなくもないレベル。この程度のクオリティーの映像ならば、使わなければ良いのになと。
この映画には、雑な部分を気にさせず、押し切れるパワーがないので、雑さを楽しむ映画なのかと勘違いした程。
一番気になったのは、音と映像。
劇場のせいなのか不明だけれど。
爆発音や発砲音、銭形警部の声・・、外国人俳優の吹き替え等々。大き過ぎとかバランス悪いとかチープだとか、なんか微妙にズレてる?とか・・・。なんか気になってしまいました。気にし過ぎなのかもしれませんが。
映像というか画像は、70年代?っぽい感じやらやたら鮮明な感じやらが混在し、観てて困惑した。回想シーンでもないし、なんか意味があるのだろうかと、邪推してしまう。
でも、俳優陣はなかなか豪華だったなぁ。
だからもったいないんだけれど・・・。
特に、
タナーヨング・ウォンタクーン(ロイヤル役)この俳優は、アジョシで、とても素晴らしいナイフアクションを魅せてくれたのに今回は・・・。
ウィッタヤー・パンシリガーム(ナローン司令官役)、オンリーゴッドでミステリアスな刑事役をしていたが、今回はなんかとってつけたような感じがなぁ。
書き出すとキリがないので、セリフとか衣装とか小道具とか・・・。ここらへんで。
ルパンの世界観を出すには、予算と工夫と私のルパン愛が足らなかったのでしょうか。
とは言え、なかなかできない映画体験が出来るのは確かかなと。