「とにかく壮絶にヒドい」ルパン三世 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく壮絶にヒドい
とにかく役者の演出が壊滅的にダメで、悪い意味でだけアニメ版を中途半端に参照しているから皆ただオーバーアクションなだけ。唯一評価出来るのは首尾一貫した次元像を体現していた玉山鉄二で、一番ダメなのは綾野剛。カツラ(アデランス謹製)の生え際が気になってしょうがないし、そもそもこんな話なら五右衛門は要らない、もしくは逆に五右衛門がいるなら全部解決する話。主役はルパンかと思いきや突然ひょっこり現れた天才プログラマーのヨゼフ。なにかというと「天才」に丸投げする思考停止が顕著なダメな方の日本映画のテンプレにきっちり収まった律儀な作品に仕上がっています。
予算の配分が絶妙に雑でラストシーンのCGのショボさには失笑しか出ませんでしたし、かなり低俗なカリ城オマージュで浅野忠信が持っているメガホンにきっちり“埼玉県警”と書いていますが、そこは紛れもなくお台場なので警視庁の管轄です。
大野雄二のスコアを使えない時点で諦めてよかった企画だと思いますが、最後にホテイでお茶濁して喜ぶのはルパンファンじゃなくてBOOWYファンだと思います。どこ向いて作ってるのか判らない壮絶なスカなので逆に必見です。
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