「小栗ルパン。もったいない・・・」ルパン三世　ガジラさんの映画レビュー（感想・評価）

役者さん達は頑張ってたねぇ
好きな役者さんばっかりなので
結構良かったかも・・・・・。と、思いきや
「ルパン三世」というお題は、やはり
大きいんだなぁ、と感じました。

とはいえ、個人的には、次元大介と、五右衛門が
かっこ良かった！
小栗ルパン三世は、悪くないのですが
無駄な台詞を、いっぱい喋らされていて
なんか可哀想。part2があるならまた小栗ルパン三世は、
観てみたい。ちゃんとした脚本と監督の
「ルパン三世」ならね。

しかし何故、今回監督に、北村龍平をアサインしたんでしょうか？
北村龍平監督というのは、結構微妙というか
アサインミスな感じがしますね。
なんで、北村龍平監督？

北村監督といえば、「VERSUS -ヴァーサス」、「あずみ」とか、「ゴジラ FINAL WARS」とか、アクション主体の映画のイメージが
ある反面、物語としてはあまり出来がよろしくない
イメージがあります。
なんというか、いかにもＢ級監督。
それに、「ルパン三世」ってそんなにアクションでしたっけ？
「ルパン三世」は、むしろストーリーとか、雰囲気が
重要な気がします。
アクションは、ストーリーのなかで必然性があるところ
のみで充分。
アニメだと、とんでもないアクションシーンとか
演出できるけど、実写でやる場合はその辺
考慮すべきなのではと思う。

今回の「ルパン三世」、そういった意味で
スケールを無理に、、大きくしようと
してるが故に、いろいろなところが
ちゃちくみえたり、安っぽく見えたりするところは
正直ありました。(脚本は、特に)
学芸会とか言われるのも、まぁ少しキツい言われ方
ですが、まぁ、まぁ、仕方ないかな.........と

最近の、「ルパン三世」のアニメだと
「峰不二子という女」、「次元大介の墓標」
などの、少し大人向けというか、原点回帰的な
脚本のほうが、実写映画には向いていると思います

同じ役者さん達で、監督と脚本を変えて改めて
みてみたいものです。
無理に、赤ジャケットも、着せる必要なかったしね
(あれこそ、コスプレに見えてしまう)

プロデュサーをはじめ、
「ルパン三世」の映画制作関係者は、同じような
過去の失敗作品から何故、アニメや、漫画原作の
実写化が、こけるのか、いい加減よく、考えて欲しい。
製作サイドに馬鹿が、多すぎるんだと思う。
(お金の力関係とかかも知れないですが)
「るろうに剣心」とか、良いできに
仕上がるものもあるわけだから、ちゃんと
考えるべき。
今回の「ルパン三世」なんて、脚本ができた時点で
ダメそうなのは、わかるとおもうんだけどね・・・・・

それと、ルパン三世のテーマ曲が使えなかったの残念
すぎですね。
でも、音楽は雰囲気さえルパン三世の世界観を押さえてあるなら、本来の「ルパン三世」ミュージックじゃなくてもいいと思います。
そういった意味でですが、今回の布袋さんのは
「ルパン三世」って世界観の曲には聞こえなかったですね。

とはいえ、北村龍平監督はどうかと思いますが
それでも、結構頑張って作った感はあります
高い点はつけられませんが
役者さん達の「ルパン三世」という作品への
愛情は伝わったような気はします。

次回があるなら、是非監督と脚本を別の方でお願いしたい