「全く期待せずに観てみたら、そこそこルパンしている作品でした。でも…浅野忠信って、こんな演技下手だったっけ?」ルパン三世 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
全く期待せずに観てみたら、そこそこルパンしている作品でした。でも…浅野忠信って、こんな演技下手だったっけ?
ちょっと昔の話になるです。
3Dアニメの『ルパン三世 THE FIRST』っていう非常に面白かったルパン観た後の鑑賞ですので、ちょっと苦言入れるです。
と、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
脱線しますが『FIRST』は、ほんっとによかったの。オールスターファン感謝祭みたいな。全キャラ見せ場たっぷりの作品でした。『カリ城』と並んで大好きなルパンです。
本当にいい作品を見せてもらったものだから、劇場売店だけでは揃えられなかったクリアファイルをヤフオクで買い足したほどです。確か、とっつぁんだけ売店では売り切れだったかなぁ。なんでやねん。
不二子は在庫あったのに。レティシアがラインナップに入ってなかったのは残念だったなぁ。彼女、かなりディズニーテイスト入っていて笑ったけれどね(笑)
あと、豪華な3D仕様下敷きも買ってたよ!
閑話休題。
だから、どーしても『カリ城』や『FIRST』と比較しちゃうのよん。熱くなるのよん。
片やアニメ、片や実写なので、同じ土俵で比べちゃダメなんですが。
なので本作は厳しい目で見ようと思ったの。まず批判ありきの星2個以下のレビューで締めうと思ってたの。なのに、これが結構よかったから困る!
躓いて転んだだけで、大腿骨が“ポキっ”と折れそうなひょろひょろの体型じゃなきゃルパン見た気になれないって思ってるの。
そこいらあたりも再現させているのかな?と見てみれば、結構違和感なかったです。ルパンも次元も。小栗さん、玉山さん、脚長っ!&ほっそ!
小栗旬のルパン、そんなに悪くなかったの。声色も表情も演技も、それなりにルパン降りてたし。
新鮮さまではなかったけれど、次元のガンアクションシーンも及第点だったし。
五右衛門の見せ場が、もうひとつ足りなかったかなぁ。綾野さん、好演だったので、余計にそう思ったです。
くぁwせdrftgyふじこlp・黒木メイサのアクションもかなり結構頑張っていたと思うし。そういうマニアにはたまらんであろう、キャットファイトシーンもあったし。←私はちがうよ!
思わず拍手したかったシーンもあったの。『カリ城』に倣って黄色のフィアット出してくれたところとか。
このあたりは、結構良かった点。
銭形警部を除けば、全員、キャラ立ってたと思うです。とっつぁん以外は…ね。
【ここからちょいと辛口になった点】
細かいことを言うとですね、ルパンのジャケットの生地がベルベット調だったのは最後まで馴染めなかったかな。黒の革パンも。鈍くテカテカ光ってるのが気になって。普通に赤いテーラードジャケットと黒パンツでよかったんじゃね?
次元の完全再現は、やはり無理っぽかったかなぁ。玉山さん、クールな役柄を演じていらっしゃったですけれど。でも次元と言えば、目がずーっと帽子で隠れてなきゃダメ!そんなんで演技できへんのですが。ムチャな注文なんですが。なら要求するなし。
それから、なんかルックス的にキャラが被ってるのいませんでした?マイケルでしたっけ?そこ、ちょっとどうにかならんかったんか?
本当に不満だったのは、カーチェイスシーン。あそこは特撮をバリバリに駆使して、フィアットのリアエンジンがボン!って飛び出すギミックを再現してほしかったかな。
そこでの五右衛門のアクションシーンの物足りなさは、致命的な失敗。車を縦に真っ二つに斬らなかったところは、大いに不満だったの。
「またつまらぬ物を斬ってしまった…」じゃなくて「拙者としては、つまらぬ斬り方をしてしまった…」みたいな感じだったから。
五右衛門といえば、そこが真骨頂発揮でしょ!ルパンの決定的な見せ場のひとつでしょ!ルパン作るなら、そこ頑張れと思うし。予算的には知らんけど、時代的にCG頑張れたはずでしょ?
綾野さんのキャスティングは、結構ハマっていたと思ったの。
でも、しがらみじゃなくて、日当2千万円の大金で動く描写はいらんかったかな。例え“義”のためじゃなくても、そこはボカしておいてほしかったです。
くぁwせdrftgyふじこlpの、おぱいぼよよよよ~ん♡要素は、やや足りなかったかな。さすがにそれは役作りでの減量や増量みたいに、努力でどーにかなるもんじゃないですけれどね。黒木さん、セクハラ発言ごめんなさい。
童貞じゃないんで、そこまで巨乳への拘りはないんですが(童貞のほぼ100%は巨乳好き←偏見ひどい!)
とっつぁん役の浅野忠信の演技と言うとですね…浮きまくってんの!これだけは擁護できないの!浅野さん、あんな下手な俳優さんだったっけ?(伏線回収)それともただ単にミスキャスト?
とっつあんに、余計なヒゲいらんし。じゃあ、誰やったら納得できるとっつぁんやねん!って問われれば…全く思いつきませんでしたすみませんでした。
あとね、外国人俳優さんが流暢に日本語話してたのには、かなりの違和感を覚えたです。
口の動きと発声が明らかに食い違ってるので、意地悪に粗探ししてました。
吹替のアフレコだったのかな?鹿賀丈史のそっくりさん(笑)が、しゃべっているところなんて、声まで鹿賀さんっぽかったもの。
とっつぁんが外国人と、思いっきり日本語で会話してるシーンもあったけれど、インターポールの警部なら英語くらいはペラペラにマスターしていた方がよかったんじゃね?その方がとっつぁんクール。
終ってみれば、観たことを後悔しないレベルには仕上がっていたです。要するに及第点。
五右衛門のアクションシーンと、とっつぁんの件さえ満足できていれば★もう1は追加だったんだけれどなぁ。
ちょっと惜しい。