「アジアの泥棒アクション物として見ればそれなりには・・・」ルパン三世 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
アジアの泥棒アクション物として見ればそれなりには・・・
特別TVアニメ版のファンって訳でもなく、そう言えば昔見てたな~ぐらいの思い入れだったので、まあ世間の酷評よりは案外見れた方かなと・・・。
でも、確かにTVシリーズのファンから全く受け入れられていないのも概ね納得、一応ルパンのコスプレはしてましたが、これはルパンと言うよりはどちらかと言えばアジアのアクション映画って感じでしたもんね。
ルパンと思わなければ意外と楽しめる内容だけど、姿だけはルパンなのでそう言う訳にも行かず・・・やはり微妙と言わざるを得ないのかも。
ただ、個人的に小栗ルパンはモミアゲが無い以外は結構な嵌り役だったと思いましたよ。
他に誰が適役と言われても想像が付かないぐらい、しっかりルパン化していたのではないかなと。
後は作り手の問題であって、彼自身は評価に値するに演技だったと思いました。
他は微妙かなぁ、次元にしても、五ェ門にしても、とっつぁんにしても、正直何か堅かったような・・・。
極め付けは不二子ちゃんか、まあこれは誰が演じても厳しい評価になってしまうのでしょうが、黒木メイサの魅力って不二子ちゃんとは真逆の色気だったりするような気がして、これは完全にミスキャスト、まあルパンではなく普通のアクション映画のヒロインとしては結構魅力的だったんですけどねぇ。
とりあえずアジアを股に掛けるグローバルなストーリー展開は、そこそこの見応え、でもやっぱりアクション映画になってしまったのは、どこかルパンとは別物な感じで、違和感は拭えませんでしたね。
もっとユルく楽しみたい作品なのですが、まあアクション映画としてはユルい方ですけど、やっぱりルパンとしては堅いようなで。
しかしこう中途半端に失敗まではいかないぐらいの出来栄えだと、逆に記憶には全く残らない作品と化しそうな・・・。