「ただただツッコミ所満載」神さまの言うとおり mnr102さんの映画レビュー(感想・評価)
ただただツッコミ所満載
神木隆之介くんと染谷将太くんと大森南朋目当てで鑑賞。
予告の感じと三池監督ということでハードルをかなり下げて観たのですが、それ以上のひどさにただ呆れるばかり。
▼ストーリー (原作は未読)
観終わって、で?と言いたくなる内容でした。結局だれが(神様が?)、何をしたくて何でこんなことをしたのか、一切の説明もなく急に生死をかけたゲームが始まり急に終わる。
最初のダルマまでは良かったけれど、そこからはもっと内容を深く掘り下げてもらわないと、次に招き猫が始まり次にコケシが始まり…ゲーム終わった!→また始まった!の繰り返しで飽きる上に結局何がしたいのかまったく伝わってこない。
さらに最初から最後までツッコミ所満載で一緒に観に行った友人と苦笑するばかり。(とくにカンケリの高畑瞬が天谷武の腹部に鎖を巻くところ、いやいやwよく今の一瞬で気付かれることなく出来たなwと思ったら周りからも苦笑が漏れてたから、みんな同じこと思ったらしい)
最後のイチカもきっとこういう流れなんだろうな〜とうっすら思っていたらその通りで、さらに言うセリフもすべてベタで、逆に消え方は今までの殺され方が嘘のような綺麗でロマンチックな方法で、はやく終われ!と監督まで思ったかのようなギュッとした最後。
グロテスクな表現もコケシが一番ピークで最初と最後はまったくグロくないし、とくに招き猫はもうちょっとなんとかならなかったのか…シロクマも叩き潰した人の肉の塊が偽物にしか見えなかったり。
途中でぬるっと出てきた引きこもりとホームレスも意味不明なままで、話もグロさもすべてが中途半端。よくある"あとはあなたが好きに解釈してください"ですらない。
まあ、ある意味さすが三池監督らしい作品ですね。
▼キャスト
最初に書いた通りわたしは神木くんと染谷くんと大森南朋を目的にしていたので、その点だけで言えばとくに神木くんに関してはかなり満足!
神木くんのイメージといえばちょっとなよっとした感じで線が薄く微笑んでる印象だけれど、招き猫の登場シーンから始まりとにかく睨むしイヤ〜な笑い方するし殴るし蹴るし人のこと馬鹿にしたかと思えば悔しさのあまり絶叫するし、もうほんとに、出てくるシーンすべてが良すぎて本来ならこの映画には★1なところを神木くんの素晴らしさにもう一つ付けています。(「桐島、部活〜」ではあんなに運動音痴な役でサッカーボールを蹴る瞬間の空かし方が上手い彼が、カンケリでは思いっきり蹴るのが上手い役で…振り幅がこんなところでも凄い)
びっくりしたのは染谷くんの出番の少なさ。映画公式ページでも大きく載っていたのでもっと出てると思ったら、まさかあんな序盤で死んでしまうとは…
しかしほんとにこの2人の格の違いを見せられたというか、福士蒼汰が残念すぎたというか…演技がすべてワンパターン、こうすれば驚いて見えるだろう、こうすれば悲しんで見えるだろう、の繰り返しで、もちろん演出もあるんだろうけど主役がこれだから余計にだんだん飽きてしまったんだろうな。
他の若手キャストさんたちのほうが頑張っていたしその人たちに助けられていた感が否めない。
総合して、わざわざ時間を作ってご飯が食べられるぐらいのお金を出してまで観るものではないけれど、神木くんのファンは観た方がいいとおもいます。
わたしは今回の神木くんのためならもう一度DVDで観たい^^