「荒唐無稽な、ありえない話」神さまの言うとおり mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
荒唐無稽な、ありえない話
いきなり、気味の悪いダルマが教室に登場。
「だ〜るまさんが、こ〜ろ〜んだ〜」といって振り返って、動いた生徒を次々と滅多切りにする(首がちぎれて血が流出して死ぬ)。死体がわんさわんさと重なって倒れていく。なんだ、これ?という感じでした。
ホラー映画なのかと思ったら・・・これは、ホラーではないですね。ナンセンスヴァイオレンス学園ものとでも言うのでしょうか。なぜ、こんなシチュエーションになったのか? 誰が一体、何のために?なんて、まともに考えて観ると、おちょくられているような感じです。
結局、我慢して(?)、観ているうちに、独特の(無茶苦茶な)世界観に慣れてきて、「こういう映画なんだ」と思いながら、最後まで観てしまいましたが、当然、きちんとしたオチもなく、ラストもよくわかりませんでした。大森南朋、リリーフランキーの存在もよくわからず。
漫画が原作のようで、立ち読みでさわりだけを読んでみました。全部読んでいないのではっきりしたことは言えませんが、結構、原作に忠実に作られているようでした。だから、三池監督の出来不出来をどうのこうのというよりも、この原作に挑んで映画を作った大胆な勇気に拍手を送りたい気分です。
三池監督は
「好きなところを好きな時に好きな人と楽しんでもらえたらうれしいですね」と言っているそうです。
うまいこと言うなと思いました。^^;
何でも受けて立つタイプの監督なのかもしれません。
主演の福士くんは爽やかイケメン過ぎて多少物足りなかったです。窪田正孝の方がよかったかも。
備忘録
原作:金城宗幸
作画:藤村緋二
監督:三池崇史
声の出演:
トミーズ雅(ダルマ)
前田敦子(招き猫)
ダチョウ倶楽部(こけし)
山崎努(白熊)
水田わさび・小桜エツコ(マトリョーシカ)