寄生獣 完結編のレビュー・感想・評価
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敵の輪郭をぼやかして観るものに問いかける
前作に続けてAmazonプライムで鑑賞
前作は敵との対立がメインだったけれど今作は
『敵』=寄生獣という輪郭をあえてぼんやりとさせて
観るものに問いかける。
『人間は違う種の苦しみを感じとれる生き物
自分と違う生き物と寄り添って生きていける
それは人間が持つ愛おしい特性だ』
他者の苦しみを感じ取ることは自分も苦しい事なのに
それでもそこに人間らしさを感じて
苦しみを感じる生き方をあえて選択したりもする
この作品では2組の母子が出てくるが
母子もある意味は10ヶ月の間寄生のような関係を過ごし生まれ、その分身を無償の愛で受け入れる
田宮良子の存在が尊く感じてしまうのもそのせいである。
宿主は子を愛する特性があるのだ。
新一とミギーがそうであったように
改めて原作のストーリーが素晴らしいなと思う
映画の感想だけでいえば
深津絵里さんの田宮良子は知性と冷徹さと美しさが
人間味離れしていて素晴らしかった
ミギーの声は阿部サダ夫さんの顔がチラついて仕方なかったけど阿部さんて綺麗で優しい声をしてるのね。
橋本愛さんのベッドシーンは不用だった。
浅野忠信さんのラスボスは、、
あまり印象に残らず
結末の、方向性へのかすかな疑問
感情の無いはずの、いきものや無機物、知性体などが人間と交流し、いつの間にか情を通わせるようになるというおはなしは過去にもたくさん描かれてきた。
しかし、これほど大胆で、独創的なキャラクターを生み出したコミックがかつてあっただろうか。
作劇の中で、命はその役目を簡単に終わらせる。まるで田宮良子の一生のように。作者が、実験的に、理詰めで登場人物たちを殺していったときに、われわれ受け手である読者は、何の感情もなく平気でなど居られるわけがない。
そこに悲しい別れが待っているのだから。
前編が「出会い」「覚醒」「使命」などを劇的に描いていたとしたなら、完結編では「別れ」を重点的に描いてある。
キャラクターたちがその命を散らすときに、一瞬輝き、そこに漂う哀しみに大きな共感が生まれる。そうして成長した主人公はまた平凡な毎日に埋もれていく。
果たして、ラストの屋上でのエピソードが必要であっただろうか?
人類の存在意義について・・・改めて考える。
今回、改めて見直すと、やっぱり発見が多いですね。って言うより、面白かったという想いだけで、内容はほとんど覚えてなかった。あー、こんな場面あったな~と、思い起こしながらの鑑賞でした。 だからでしょうか、単純に新鮮な気分で楽しめた気もします。
結論から言えば、ホンっと面白かった!とても楽しませてもらいました!
主演の染谷さんはもちろんのこと、最強の生物を演じる浅野さん、最後の戦いがちょっとあっけなかった気がしないでもないですが、気迫万点の怖さでした。
それに迫るのが北村さん、え~~~って思うところをお楽しみに。
大森さんも良かった。あの切なさ、身に詰まる思いってのは、このことです。
そして、この人をあげないわけにはいかない深津絵里さん!ホンっと切ない。鬼気迫る演技ってのはこのことでしょうか。目頭が熱くなったっていうより、溢れる涙を抑えられませんでした。
最後に橋本愛さん。いやー、ほんと可愛らしい。あのラブシーンが余分ではって意見もありましたが、自分もそう思います。でも彼女のがんばりに拍手を送りたい。それほど、可愛らしく愛しい存在でした。
「寄生獣」っていうのは奥の深い作品だと思います。人それぞれの感じ方ってのがあります。だから、それを押し付けないでください。原作者はこう思ってこの作品を描いたなんてのも、その人がそう考えただけじゃないでしょうか。 監督の想いがあって、この作品を作り上げたのですから、それを否定することはできないし、必要もないでしょう。
「寄生獣 劇場版」前、後編を通して、自分は非常に楽しませてもらいました。大好きな一本(二本?)です。
もうちょい田宮良子余韻に浸りたかった
深津絵里の存在感が際立つ
上手に納めました。
前編の感想は、
人気原作の映画化はどうせ端折られるのだから
「これが映画的解釈です」ってハッキリ
映画として成立させるべき。
その方が逆に原作ファンを敵に
回さなくてよい。って書きました。
今作も、なるべく原作に忠実につくっているのは
伺えるが、それがマズいんですよ。
原作の素晴らしいアイデアや熱量を
淡々と流してしまうのは興覚め。
だから原作ファンの感想は
「〇〇を描いてないから盛り上がりに欠ける」とか
「〇〇と××の関係性が希薄」とかになっちゃう。
そうなると、描き足りないから
説明セリフが多くなってしまう。
映画なら映像で見せないと。
それこそが小説より、漫画より、
映画が優れている最大のポイントなのに。
技術製作も演出もいいのにもったいない。
残念。
とは言え、それでも最後までちゃんと楽しめるのは
俳優陣が素晴らしすぎたから。
染谷翔太。
深津絵里。
新井浩文。
大森南朋。
北村一輝。
國村準。
浅野忠信。
浦上は新井浩文最高の当たり役
45点
映画評価:45点
Amazonプライムで拝見しました。
内容をしっかり把握する為にも、
前編と後編を立て続けに見たのですが
やっぱり前編は分かりやすく、
爽快感もあり、寄生獣の世界観作りが凄いと
改めて実感したのに対し
この後編は………。
色々と盛り込まれすぎて
原作を知っている自分でさえ
戸惑いを隠しきれませんでした
結果、丸く収まったね。
みたいになっていましたが、
たぶん伝え方が違うと
個人的に思いました
市町の名セリフでもあり、
この作品の意味にもなる
「人間共こそ地球を蝕む真の寄生獣ではないか」
初めて観る方は寄生獣って
あの頭を花みたいに開いて人間を食べる生物の事だと思っていると思います。
でも、この作品から読み取りたい部分としては
本当に汚くて、地球にダメージを与え、どうしようもないのが、人間である。
それを人間に寄生し、人間を食べる生物を通して見せているのだと思います。
だからこそ、
最後の拉致されるシーンは
もっと丁寧に作ってほしかった
総じては勿論素晴らしい作品なので
是非、機会があれば見てみて下さいね
【2020.07.20観賞】
続編ないかな?
前作から一転蛇足多し。
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