劇場公開日 2015年4月25日

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「竜頭蛇尾とは正にこのこと、という作品。」寄生獣 完結編 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5竜頭蛇尾とは正にこのこと、という作品。

2015年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

山崎貴 監督作品。
監督名だけで暗い期待を抱いていましたが。
前作「寄生獣」は山崎作品で度々覚える違和感が巧い方向に転がっており。
結果、十分楽しめる作品となっていました。
この調子で続編「寄生獣 完結編」も逃げ切ってもらえれば……と思っていたのですが。

結果的には“竜頭蛇尾とは正にこのこと”。
風呂敷の畳み方が雑過ぎて終盤は萎えました。

前作同様。
染谷将太を筆頭に俳優陣、特に寄生人間達の熱演/怪演はグッときました。
またCGの違和感も、持たせるべき対象に正しく違和感を付与しており。
捕食場面に代表される切株描写も好感が持てました。

にも拘らず、“話の展開”が作品全体を台無しに。

中盤、田宮の話と後藤の話の雑な連結から始まり。
以降は苦しい展開、突っ込み所満載の展開の釣瓶打ち。
終盤の戦闘場面も陳腐の一言。
魅せ所になるであろう後藤の跳躍場面、正に跳躍する瞬間を何故か見せない不誠実さ。
戦闘を終結させた決定打は、唐突感と後付感が否めずカタルシスはゼロ。
最後の最後まで陳腐で雑な展開が続き、悪い意味で「山崎貴 監督作品を観ているなぁ」という実感が湧き続けていました。

竜頭蛇尾とは正にこのこと、という本作。
今後も監督名だけで暗い期待を抱くことは続きそうです。

余談ですが“後付の名手”古沢センセイ、本作でも絶好調。
この調子ならガンバの新作「GAMBA ガンバと仲間たち」もアレな感じなんでしょうね。。

「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」「エイプリルフールズ」が大丈夫な方であれば。
……オススメです。

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Opportunity Cost